川勝知事はなぜ失言を繰り返すのか?5日の静岡県議会で、自民党議員は「暴走を止められないのは県庁組織の問題ではないか」と追及しました。
5日の県議会。質問に立った自民改革会議の相坂県議。
(自民改革会議 相坂摂治 議員)
「知事が繰り返してきた失言、謝罪、撤回。知事と見解が異なるのは議会だけではなく、最近は県庁職員との間でも、その違いが目立つようになっています」
指摘したのは…知事が能登半島地震の支援会議に欠席したことや、東アジア文化都市の継承センター構想を「詰めの段階」と発言したこと。さらに、いわゆる「コシヒカリ発言」で知事が給与返上した問題について触れ、知事にモノが言えない県職員の姿勢にも問題があると述べました。
(自民改革会議 相坂摂治 議員)
「重大な政策局面でおいてでさえ、知事の顔色をうかがう県の執行部の姿勢を浮き彫りにしています」
そして問題の根底には、政策立案をする「企画部門」と、予算配分をする「財政部門」を同じ部局で行っていることだとし、組織改革の必要性を訴えました。
(自民改革会議 相坂摂治 議員)
「知事の政治的思惑から独立し、内外ともに公平性、公正性を実現するため、この組織を改編するべきだと考えますが、県庁組織の在り方は誰が考えるのか?」
これに対し、出野副知事は…
(出野 副知事)
「県の組織の在り方については、組織人事を所管する経営管理部において、総合政策等が掲げる県政の重要課題を効果的かつ効率的に推進されるよう、各部局と現状や課題等を協議しながら原案を作成、知事、副知事と協議し、最終的に知事が決定している」
一方、5日の県議会では、知事がリニア新幹線の「部分開業」を主張していることについて、質問が相次ぎました。
(公明党県議団 山本彰彦 議員)
「問題となっている静岡工区の解決策とはならない部分開業を、リニア中央新幹線建設促進期成同盟会の中で主張するとされています。事業者であるJR東海が否定している部分開業について期成同盟会で主張するとした知事の真意をうかがいます」
JR東海は品川~山梨間などの部分開業を「現実的ではない」と否定していますが、川勝知事は「部分開業は必要」との持論を展開しました。
(川勝知事)
「私としては、JR東海が全線開業までの工程を早期に示すよう、期成同盟会において提案します、その上で、部分開業の必要性、可能性についても他の都府県の考えを聞いて意見交換をしたいと考えています」
改めて、沿線自治体で作る「期成同盟会」で部分開業について説明していく考えを示しました。
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