これは海上保安庁、特殊救難隊のヘルメットに装着されたカメラがとらえた映像。座礁した船が波をかぶる中で、取り残された乗組員を救出する様子です。
(隊員)
「2人降りてもらう?」「いや1人でいい、作業スペースがない」
船が傾く中、行われた救助活動。危険と隣り合わせの中、乗組員を救出しました。
この海難事故は3月3日、清水港を出港したマグロ漁船「第八福栄丸」がエンジントラブルで航行不能となり、神津島に座礁。乗組員25人のうち、1人が死亡したものです。
第三管区海上保安本部は6日、死亡した67歳の男性の死因を溺死と発表。このほかに70代男性が足の指を骨折、4人の乗組員が頭痛や打撲などを訴えているということです。また、乗組員に聴き取り調査を実施したということですが、船が故障した原因については不明だということです。
現在、座礁した船は2つに割れている状況で、今後、船舶所有者やサルベージ業者などと撤去作業を調整していくということです。
この記事の動画はこちらから再生できます