3月7日、福岡へ向け静岡空港を飛び立ったグリーンカラーのFDA4号機。この姿を静岡で見られるのは7日で最後となります。約13年の運航を終え、9日で引退が決まっているのです。
4号機はブラジルの航空機大手エンブラエル社の2006年製。2010年、FDAはアメリカの会社から中古で購入し運航を開始しました。
鮮やかなグリーンの機体で、定期便やチャーター便で全国の空を結んできました。就航から5か月後の2011年3月に発生した東日本大震災の際は「救援機」としていち早く被災地へと飛び立ち、医薬品や毛布などの救援物資を運びました。
就航から約13年。FDAが保有する16機のなかで最も古いことから、ほかの機体よりも早く引退することが決まりました。FDAの航空機が引退するのは、今回が初めてだということです。
7日、静岡から飛び立つ最後の4号機に搭乗する客には、思い出を作ってもらおうと、記念品として4号機の組立てキットが配布されました。搭乗客の中には、特別な思いを持ったファンの姿も。グリーンカラーを身にまとったこちらの男性は。
(搭乗客)
「きょうが最後なのでしっかりと4号機を味わいたい。一機でも減ってしまうのがちょっと寂しい」
そして迎えた最後のフライト…。
(空港関係者)
「ありがとう!」
空港関係者は横断幕を掲げ、最後の別れを惜しんでいました。
(フジドリームエアラインズ 広報宣伝部 天野悠子 さん)
「きょうこの日のために静岡空港から4号機にご搭乗いただいたお客様もいて、皆さんの笑顔が見られてうれしかった。全社員4号機には感謝でいっぱいなので心からありがとうと言いたい」
引退後は、訓練などに活用されるということです。
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