将棋の藤井聡太八冠が3月8日、9日にタイトル戦の開催予定地だった静岡・掛川市を訪れました。藤井八冠は終始なごやかな表情でしたが、子どもたちに与えた影響は大きかったようです。
藤井聡太八冠は、2024年1月から始まった王将戦七番勝負に無傷の4連勝でタイトルを防衛。第6局の会場だった掛川市での対局がなくなったことから、代わりに用意されたイベントに出席するために掛川市を訪れました。
(藤井聡太 八冠)
「去年おととしと(掛川市に)来させていただいた。その時は年が明けてからの初戦で、たいへん緊張感があった。ことしはその時とは違う気持ちで掛川市のいろいろな面を感じることができている」
祝賀会の前には掛川城を見学し天守閣から見えた眺望について…
(藤井 聡太 八冠)
「天守に登って掛川の地を一望することができて、一瞬だが、城主になったような気分を味わえた」
2日目となった9日には、王将戦第1局の対局を振り返る大盤解説会が開催されました。解説の中では、対局の展開や当時の心境について語る場面や、対局中のおやつについても話す場面が見られました。
(藤井 聡太 八冠)
「2日制の対局では、2日目の午後は食べないことが多い。(1日目の)午前は和菓子が多くて、午後は洋菓子が多い傾向がおそらくある。自分ではっきりと調べたことはないので、わかる方がいたら教えていただきたい」
会場では藤井八冠のユーモアを交えた話が笑いを誘っていました。また、この日は市内の小中学生9人を対象に藤井八冠が「指導対局」を行い、一度に複数人を相手する「多面指し」に臨みました。子どもたちは緊張しながらも、憧れの藤井八冠に果敢に挑みました。
(対局した小学生)
「一手一手を大切に指している感じがあった。テレビで見てもすごいが、会ってみてもすごい」
(対局した中学生)
「終盤の詰め方や、飛車や角のうまい使い方を教えてもらい勉強になった。(将棋の)指し方がきれいで、強くてびっくりしました」
(藤井 聡太 八冠)
「みなさんが一手一手考えて指しているのが伝わりうれしく思った。これからも楽しんで将棋を続けてほしい」
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