幅広い世代に親しまれているアニメ「ちびまる子ちゃん」
まる子はかわいらしい声とユニークなキャラクターが人気の主人公です。そのまる子の声を演じた声優のTARAKOさんが亡くなっていたことがわかりました。所属事務所によりますと、2024年に入り病と闘いながら仕事をしていたといいますが、容態が急変し、3月4日に63歳で亡くなったということです。
TARAKOさんは群馬県出身で、1990年の初回放送から34年まる子の声を担当してきました。
アニメの舞台となった静岡市清水区でも悲しみが広がっています。
(来館者)
「地元なので見てました。ショックでまだ実感がわかない」
「小さい時からずっと観てきたが、これからも変わらず観ようと思います」
「ちびまる子ちゃんが子どものころから好きだった。20年前ぐらいにインドネシアで見た。(インドネシアでも)人気ですね」
TARAKOさんは、ちびまる子ちゃんの作者、さくらももこさんが作詞を務めた静岡市のPRソング「まるちゃんの静岡音頭」を歌っていました。まる子の声を通して県民に親しまれてきたTARAKOさん。
11日、静岡市の難波市長は…
(静岡市 難波 市長)
「TARAKOさんはまるちゃんの静岡音頭を歌っていただいて審査員もしていただいて、静岡に来てくれたこともあった。いろんな面で静岡にご支援をいただいて、心から感謝を申し上げます。TARAKOさんを失ったのは本当に残念だが、静岡にとっても貴重な財産なので、これからも積極的に生かしていきたい」
一方、10日からちびまる子ちゃんランドに設置されたのは…
(佐野 巧 記者)
「ちびまる子ちゃんランドです。メッセージボードが設置され幅広い世代から多くのメッセージが寄せられています」
多くの人からTARAKOさんにメッセージをおくりたいと要望があり、急きょボードが設置されたということです。
(ファン)
「ありがとうという気持ちです」
「地元を盛り上げてくれた方なので感謝の気持ちを書いた」
施設を運営するエスパルスドリームプラザの大井社長は、TARAKOさんと親交があったといいます。
(ドリームプラザ 大井 一郎 社長)
「清水が大好きと言っていた。ちびまる子ちゃんランドにもお越しいただいていた。とてもやさしくて飾らない、威張らない、親しみを感じるような方でした。本当にびっくりして寂しい。これからも、ちびまる子ちゃんを守っていくのが仕事だと思っている、これがTARAKOさんにできることだと思っている」
メッセージを書き込めるボードは当面の間、設置され、集まったメッセージはTARAKOさんの所属事務所に届けられるということです。