SNS型投資詐欺の被害が静岡県内で相次ぎ、直近で2億円を超える被害が確認されています。高額な被害が相次ぐ中、県警は14日に講習会を開き、詐欺に注意するよう呼び掛けました。
近年、高額な被害が相次ぐSNS型投資詐欺。SNS型投資詐欺とはSNSを通じて投資を勧め、相手と直接会わずにお金をだまし取る手口です。県内の被害は2023年1年間で20件、被害額は約3億2000万円に上ります。被害が相次ぐ中、県警は15日、県内のSNS型投資詐欺で過去最大の被害額を確認したと発表。
被害にあったのは、吉田町に住む60代の女性で「フェイスブック」の投資勉強サイトを通じて、投資勉強会の「LINE」のグループに誘導させられ、現金約1億5800万円をだまし取られたということです。ほかにも、県警は14日、牧之原市に住む70代の男性が、現金 約4600万円をだましとられたと発表しています。
SNS型投資詐欺の被害が急増する中、県警は14日に浜松市で講習会を開催しました。浜松市内の経営者など、約30人が参加し、県警の担当者が投資詐欺の巧妙な手口を説明しました。
(参加者)
「(被害者は)高齢の方が多いと思っていた。内容を聞いてびっくりしている」「場合によってひっかってしまうことがあると思った」
(県警 生活安全企画課 尾藤 厚至 課長補佐)
「(相手は)SNSやマッチングアプリなど、非対面で接触し投資の話にもってくる。SNS等で知り合った人から投資の話がでたら詐欺だと疑ってほしい」
県警によりますと、被害者の約半数は40代から50代で、担当者は投資をかたる詐欺に注意するよう呼び掛けています。