静岡に誕生したプロ野球チーム「くふうハヤテベンチャーズ静岡」が、15日、いよいよ開幕戦を迎えました。この日を待ちわび球場に駆け付けた多くのファンの様子や、球場の盛り上がりを気になる初戦の内容と合わせてたっぷりとお伝えします!
(徳増 ないる アナウンサー)
「いよいよ開幕となるファームリーグ。『くふうハヤテ』の歴史的初戦を見ようと、開場前から多くの行列ができています」
15日、「ちゅ~るスタジアム清水」には、「くふうハヤテ」の開幕戦を見ようと10時半の開場前から300人以上が行列をつくりました。
(観客)
「わくわくしています。きょうはどちらが勝つとかあまり気にせず楽しみたい」
「きょうは西濱選手を見たくて来ました。『オリックス』の時から応援していて、今、『くふうハヤテ』の西濱選手を応援している」
「富士からです。きょうは休みとって、会社に行くよりも早く6時半過ぎに着いた。いつもはサッカーのエスパルスを応援していて、プロ野球ができるからどんなものかなと見てみたいなと」
一方、選手たちは8時ごろには球場に集まり、記念すべき一戦を前に準備を進めていました。
(山下大輔GM)
「始まるね。最初に言ったけど、ネバーギブアップ、これだけは忘れないで。失敗を恐れずに結果を考えずに、思い切ってやってください。がんばろう」
(赤堀 元之 監督)
「記念すべきことだが、自分のバッティング、ピッチングができるようにやっていきましょう」
球場の準備も、15日の開幕戦に間に合わせるため急ピッチで行われ、「ちゅ~るスタジアム清水」の看板がすべてついたのは、なんと3日前でした。
(徳増 ないる アナウンサー)
「試合開始までおよそ4時間となりましたが車が長蛇の列をなしていて、ちゅ~るスタジアムの駐車場があくのを待っている状況です」
想定よりも開場を待つ車が多く、道路に並びきれないほどになったため、駐車場のオープンも、急きょ30分早められました。そして…午前10時半の開場とともに、ファンが一斉に球場の中へ。 グッズ売り場には、早速、お目当ての選手の“推しタオル”やユニフォームを求るファンの姿が!
(グッズ買った人)
「田中健二朗さんのユニフォームとタオルと帽子。着て応援して、初戦勝ってくれると嬉しい」
観客席には平日にも関わらず1631人が集まり、歴史的な試合が始まるのを今か今かと待ちわびます。その中には、静岡市へのプロ野球誘致に尽力した田辺信宏前静岡市長の姿も。
(前・静岡市長 田辺 信宏さん)
「泣けてきた。夢の中にいるようです、応援しましょう」
先発メンバーがアナウンスされると、場内からは大きな拍手が!
「オリックス」の先発は、1軍の開幕投手の最有力候補でもある宮城大弥。歴史的初戦の相手には申し分ない投手です。
開幕セレモニーでは「ハヤテ223」の杉原代表が、待ちに待ったこの日を迎えられた喜びをかみしめていました。
(ハヤテ223 杉原 行洋 代表)
「数年前にこの地でプロ野球をやりたいと言ってから、この光景が見られる日を楽しみにしていた。もう1年に1度のプロ野球を待つ必要はありません。静岡市、静岡県、ひいては日本全体が元気になるような、その象徴になるような球団にしていかなければと思っております」
始球式は静岡市の難波市長が投げます…見事ストライク!そして午後0時30分にプレイボールを迎えました。
「くふうハヤテ」の歴史的初戦は、先発の早川がアウトコースへの力強いストレートでストライクを取り、幕を開けます。
先頭打者をレフトフライに打ち取るも、その後フォアボールなどで2アウト1・2塁に。しかしここは、5番の香月をファーストゴロに打ち取り初回を無失点で抑えます。
その裏、「オリックス」の先発は、1軍の開幕投手として最有力候補の宮城大弥。この球界屈指の投手を前に、「くふうハヤテ」は三者凡退。
2回表には、1アウト2・3塁の場面で2ストライクと追い込むも、ライト前ヒットを許し先制点を奪われ、この回2点を失います。
2回裏、1アウトから、打席にはプロ野球経験者の5番・倉本。初球をセンター前にはじき返し、「くふうハヤテ」の公式戦初ヒットとなります。しかし続く西川が併殺打に倒れ、得点とはなりません。
その後も、2023年のパ・リーグ優勝チームを前に、3ランホームランを許すなど、4回までに5点の追加点を許し、7点ビハインドとなります。
「くふうハヤテ」は、6回裏、1アウトから9番・瀬井がフォアボールで出塁すると、打席には1番・居谷に代わり代打・富山。すると、フルカウントから迎えた9球目を右中間に運び、記念すべき公式戦チーム初得点に!
しかし、その後「オリックス」に2点を奪われ、「くふうハヤテ」の反撃も及ばず1-9で試合終了。悔しい初陣となりました。
歴史的な初試合を観戦したファンは…
(観客)
「負けちゃいましたけど頑張っている姿が見れてよかった。静岡を盛り上げてくれるような、元気いっぱいの姿が見たい」
「楽しかった」「負けちゃったんですけど記念すべき試合に来られたし、家族で応援できたのでいい記念になりました。これからも応援し続けます」
「明日・明後日また見に行くので、初勝利が見たい。楽しみにしています」
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