再稼働に向けた審査を行う原子力規制委員会が、静岡・御前崎市の浜岡原発を視察しました。中部電力は、想定される津波の高さを最大25.2メートルに引き上げますが、どのような視察が行われたのでしょうか。
現地調査には、原子力規制委員会の石渡 明委員ら11人が訪れました。
中部電力は、浜岡原発の3号機から5号機の再稼働を目指していますが、このうち3号機と4号機について、原子力規制委員会による審査が行われています。
原子力規制委員会は2023年、原発の敷地内で想定される最大の揺れ「基準地震動」を了承しました。一方、中部電力は、地震と海底の地すべりが連続して発生した場合、想定される津波の高さを、最大25.2メートルに引き上げる予定です。
25日の調査で、中部電力は、歴史の文献や原発敷地内と周辺の津波堆積物から、過去6000年間に原発周辺で発生した津波の高さは、5メートルから10メートルと推定していると説明しました。
(原子力規制委員会 石渡 明 委員)
「それが本当に津波の堆積物なのか。津波ではない堆積物ということも十分あり得るので、しっかりといろいろなデータを出していただいて判断をしたいと思っております」
原子力規制委員会の調査は26日も行われます。
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