不適切発言で批判を浴び、6月の静岡県議会初日に辞職する意向を示した川勝知事に対し、自民・公明の両会派が早期の辞職と発言の撤回を求めました。一方、かつて学長を務めた大学の入学式に招かれた知事が語ったことは…。
5日、浜松市にある静岡文化芸術大学の入学式に出席した川勝知事。知事就任前に学長を務めていた大学で新入生に対し、知事として力を入れてきた“文化政策”の大切さやその実績を強調しました。
(川勝知事)
「知事職に就きました。静岡県は文化力を上げるための地域になりたいとしていたところ、去年、東アジア文化都市」「その国の文化の顔、言ってみれば文化首都になると、それに政府から指定されたわけです」
自らの辞職については一切触れなかった川勝知事。一方、知事の後に祝辞を述べた県議会の中沢議長が“県政の混乱”について謝罪する場面も…。
(静岡県議会 中沢 公彦 議長)
「ここ数日、静岡県行政においてお騒がせしております。皆様にご心配をおかけしていることを、県議会を代表してお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません」
6月の県議会 初日に辞職する意向を表明した知事に対しては、県議会から批判も出ています。
知事と対立してきた自民党会派は、4日 議員総会を開き、今後の対応を協議しました。その後、公明党会派とともに川勝知事に対し「不適切発言の撤回と改めての謝罪」「早期の辞職」を求める申し入れを行いました。
(自民改革会議 増田 享大 代表)
「辞職表明という重い決断をされた後も、知事の発言で傷つけられた皆さんの思いは収まり切きれていないという声が寄せられているということ」(J
(公明党県議団 蓮池 章平 団長)
「1日も早く、県政の危機管理の面からも、新しい人にバトンタッチをしていただく体制をお願いしました」
知事は、申し入れに対し「しっかりと受け止める」と述べたということです。
この記事の動画はこちらから再生できます