派閥の政治資金パーティーの裏金問題をめぐり、自民党は4日塩谷立衆院議員の「離党勧告」処分を決定しました。今回の処分で、最も重い内容です。
(自民党 茂木敏充 幹事長)
「離党の勧告 塩谷 立、世耕弘成 両議員」
自民党の党紀委員会は4日、安倍派トップの座長を務めた塩谷立議員と、参議院側のトップだった世耕弘成議員を、「除名」に次ぐ2番目の重さにあたる「離党勧告」処分としました。
塩谷議員は、2022年安倍元総理の指示でキックバックの再開を協議した安倍派幹部で、茂木幹事長は「派閥運営の枢要な立場にあった者の政治責任は極めて重い」などと述べました。
この処分に塩谷議員は…
( 塩谷 立議員)
「非常に厳重な処分で本当に残念だと思っています」
(記者)
Q. 「いまの段階で離党される考えは」
(塩谷 立議員)
「まずは、説明をうかがって地元の後援会と相談する必要があるのでそれをやったうえで結論を出していきたい」
(記者)
Q.「岸田総理の処分が出されていないが」
(塩谷 立議員)
「派閥のそれぞれの立場の人が同じように処分を受けるのが公平な処分だと思います」
不満をあらわにした塩谷議員。処分の発表前には「弁明書」を提出していて、今後は、処分理由の説明を求めるとともに、不服の申し立てを検討する考えを示しました。
処分について、自民党県連は…
(自民党静岡県連 幹事長 増田享大 県議)
「県連にとって非常に大きな出来事ですし、執行部としても重く受け止めています。今後はいろいろな規定に基づいた手続きもあると思うので、状況をしっかりと確認したうえで今後の対応を考えていかなければならない」
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