5月に行われる知事選に出馬を表明した大村慎一・元副知事と鈴木康友・前浜松市長。各方面の支援を取り付ける動きが、あわただしくなっています。
15日の出馬会見で、17年前の初めての浜松市長選と同じ「やります」というスローガンを掲げた鈴木康友氏。
17日は、自民党県連との面談に臨み、自身の政策について説明しました。約1時間に渡る面談を終えた鈴木氏は、「自身の考えをしっかりと伝えられた」と手ごたえを口にしました。
( 鈴木 康友氏)
「私の場合16年間の市政経験があるので、それをすべてつぎ込んで、今度は県全体の発展を担っていきたい」「それぞれの地域に合わせた地域活性化策をこれまでの経験を生かしてしっかりと取り組んでいくことを伝えた」
一方、15日 政策発表会見を行った元副知事の大村慎一氏も、17日、自民党県連との面談に臨み、約1時間にわたり自身の政策を説明しました。
(大村 慎一氏)
「私の県政に対する考え方や進め方について話しをした」「今の県政の立て直しへの思いはしっかりと説明できたので、先生方にも理解してもらえたと思っている」
大村元副知事も鈴木前浜松市長と同様に手ごたえを口にしました。立候補者予定者の2人と面会した自民党県連の土屋・総務会長と河原崎・政調会長は2人について「熱意を感じた」とそれぞれを評価しました。
(自民党静岡県連 土屋 源由 総務会長・河原崎 聖政 政調会長)
「政策はそれぞれが思いを持っているというのは十分に感じた」「自民党県連として、また自民改革会議としてこれからの県政を担っていただける、最適任者を選ぶための聞き取り調査なので、できるだけ1本に絞っていきたいという思いできょうは調査した」
過去の知事選の経緯では、川勝知事が、2009年に自民・公明の推薦候補を破り初当選。その後、自民党は3度にわたり「支持」や「推薦」をした候補が川勝知事に敗れています。特に2021年の前回選では、県内選出の参議院議員岩井茂樹氏を独自で擁立し、12年ぶりに党本部から推薦を得るなど、総力戦で挑みましたが、結果は、33万票以上差を付けられ大敗を喫しました。今回の知事選は異例ずくめの短期決戦で、自民党県連は、独自候補の擁立はしませんが、裏金問題などをめぐる逆風の中、自民党が支援する候補が勝利するのか注目が集まっています。こうした中、自民党県連は、22日に開催する「常任選挙対策委員会」と「総務会」で推薦する候補者を最終決定し、党本部へ上申する方針です。
一方、これまで川勝知事を支援してきた労働組合の組織「連合静岡」は、すでに立候補を表明した2人と面談を終えていて、17日、推薦する候補者を決める執行役員会を開き、協議を進めていて、まもなく結論がでる見通しです。
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