自民党の派閥による裏金事件で、塩谷立衆院議員が離党勧告を不服として請求した再審査が却下されました。これをうけ、塩谷議員は離党届の提出について地元の支援者と相談して週明けにも判断する考えを示しました。
比例東海ブロック選出で静岡8区の塩谷立衆院議員は、自民党の派閥による裏金事件で、「離党勧告」処分を受けましたが、「事実誤認の点が多々ある」として先週、再審査を請求していました。
16日、自民党は総務会で塩谷議員の再審査請求を認めるかどうか協議した結果、再審査を認めないことを決めました。
（自民党 森山 裕 総務会長）
「総務会審議の結果につきましては、相当の理由が認められないということの決定でございます」
これにより「離党勧告」処分が確定することになった塩谷議員は。
（塩谷 立 衆院議員）
「誠に残念ながら却下されたわけでございます」「私から言えば理不尽な結果を出したものがですね、理不尽だったからそれでは再審請求に応じるかというと、なかなかそうはいかないだろうと思っていたので、ある程度想定内の話ですが、非常に残念であります」
安倍派の座長として「キックバックの不記載を指導したことはない」とした上で、あらためて岸田総理の責任について言及しました。
（塩谷 立 衆院議員）
「私が不記載について、あるいは還付について何か指導したとか、そういうことも全くないわけですから」「これだけ党の大きな問題で、それでは党の責任は誰が取るんだということが、立場上出てくるはずですね」
4月25日までに「離党届」を提出しなければ除名処分となりますが、塩谷議員は地元の支援者と相談して自身の対応を最終判断する考えです。
（記者）
Q.「再審査を認められなかった場合は離党を検討する考えを表明されていたが、基本的にはその方向で変わらないか？」
（塩谷 立 衆院議員）
「基本的にはそうですが、今こういう一つの結果が出て、また新たないろんな意見があるかもしれませんし、そこは相談して判断したいと思っております」「週明けぐらいには判断しなければという思いです」
「離党勧告」処分が確定したことをうけて塩谷議員の地元・浜松市では…。
（浜松市民）
「一生懸命やってこられた人だから意地を張ったんだと思うが」「悔しいし、さみしいね」2人目「（裏金は）脱税ですからね」「あいまいだと時間が経つとみんな忘れる。それはだめ」
一方、自民党静岡県連の増田幹事長は、塩谷議員の判断を待って今後の対応を検討する考えを示しました。
（自民党静岡県連 増田 享大 幹事長）
「大変重い処分が現実のものになったので、県連としても大変重く受け止めている」「塩谷議員・後援会の判断を待ちたいと思いますし、その後の思いもあると思うのでそれは伺いたい」
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