2022年、静岡・牧之原市の認定こども園で当時3歳の女の子が通園バスに置き去りにされ死亡した事件の初公判が23日 静岡地裁で開かれ、2人の被告は起訴内容を認めました。
業務上過失致死の罪に問われているのは、川崎幼稚園の元園長・増田立義被告と当時のクラス担任の女の被告です。
起訴状などによりますと増田被告ら2人は、2022年9月 牧之原市で河本千奈ちゃん(当時3歳)を通園バスに約5時間置き去りにし重度の熱中症で死亡させたとされていて、増田被告は園管理者としての責任とバスの運転手として千奈ちゃんを車内に置き去りにした2つの責任、元担任の被告は千奈ちゃんが登園していないことを知った後も保護者に連絡をせず、所在の確認をしなかった責任が問われています。
23日 午前10時から静岡地裁で始まった初公判で、増田被告と元担任の被告は、裁判長の「あなたがやったことで間違いないか」という問いかけに対し、「はい」「ありません」などと、それぞれ起訴内容を認めました。また、法廷には千奈ちゃんの両親も遺影を手に「被害者参加制度」で参加していましたが、「ついたて」が設置されていて傍聴席から姿を確認することはできませんでした。