異例ずくめの“短期決戦”となった静岡県知事選挙。出馬を表明している3人は、ゴールデンウイークを利用して県政運営への意気込みをアピールしようと各地を回って街頭演説などを行っています。
今回の知事選で出馬を表明した大村慎一元副知事と、鈴木康友前浜松市長、そして、共産党の森大介県委員長。3人は、ゴールデンウイーク初日から知名度アップと支持獲得に向け、県政運営への意気込みを各地でアピールしました。
自民党県連やJAグループからの推薦が決まっている大村氏は、27日、浜松市で集会を開催。参加した約300人の地元住民らを前に政策を訴えました。住民からは、「農業」や「福祉」などの質問が上がり、大村氏は、元総務官僚としての経験を活かし、県政課題を解決していきたいと説明しました。そして、29日は、三島市で街頭演説に臨んだ大村氏。街頭には大村氏への推薦を決定した自民党県連から細野豪志・衆院議員も応援に駆け付けました。
(自民党 細野 豪志 衆院議員)
「これだけ仕事ができる人が立ち上がってくれたので一肌脱ごうとスーツを着ずにここに来たことを理解いただきたい」
(大村 慎一 元副知事)
「一番大きな課題は東部の声を県政に反映できるか」「今の県政に一番足りないこと、これが私に与えられた大きな使命」
一方、労働組合の組織「連合静岡」や国民民主党などからの推薦が決定している鈴木氏は、28日、菊川市で集会を開催しました。会場には、鈴木氏への推薦を決めた国民民主党の榛葉賀津也参院議員が駆け付け、推薦状を手渡しました。
(国民民主党 榛葉 賀津也 参院議員)
「防災や減災、鈴木康友さんは本当に頑張っている。そして経済を知り抜いた地域を知り抜いた鈴木康友さんこそ次のリーダーにふさわしい」
(鈴木 康友 前浜松市長)
「企業誘致を今度は全県下でやっていきたい。知見、経験を今度は県下全域にいかしていきたい。トップセールスでリーダーシップをもって展開をしていきたい」
一方、先週、共産党が独自候補を擁立し、出馬を表明した森氏は、観光客や帰省客が集まるJR静岡駅南口で27日、初めての街頭演説に臨みました。
( 共産党 森 大介 県委員長)
「出馬を表明している2人はリニア建設は推進を表明し、浜岡原発の再稼働は明言していない」「リニア・原発を許さず、暮らし・福祉最優先の県政を掲げて戦う決意」「国や大企業の言いなりではなく、県民の立場でものを考え、発言をして行動する県政を目指します」
街頭演説では、大村氏と鈴木氏の2人が「推進」と掲げているリニア新幹線の建設中止を訴えたほか、県内経済を活性化させるため、最低賃金の引き上げを目指したいと主張しました。
ゴールデンウイーク明けの9日に告示をむかえる知事選。イベントがめじろ押しのゴールデンウイークに、多くの県民に考えを訴えようと、各陣営の動きが活発化しています。
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