静岡駅の目の前にある松坂屋静岡店の7階に2022年オープンした「スマートアクアリウム静岡」。ここは全国でも珍しい百貨店の中にある水族館です。「暮らしに寄り添う」をコンセプトにカクレクマノミやチンアナゴなどおよそ150種類2500匹を展示しています。この水族館が5月7日から平日限定で本格的に始めたのが…。
(受付スタッフ)
「本日より平日はポストプライシングの適用となりました。お客様自身が見終わった後に出口で金額を決めていただきまして、こちらに記入してお支払いをお願いします」
なんと客が料金を決める「ポストプライシング」という料金制度。客が展示を見終わった後に料金を自ら決めて支払います。通常料金は、これまで中学生以上が1400円、小学生が800円などとなっていますが、試験的に、2024年の2月と3月の平日限定で試験的に「ポストプライシング」を導入。その結果…。
(スタッフ)
「反響は非常にありまして、入館者数が5倍近く増えまして、収入も2・5倍ほどに増えましたので、非常に効果はあったと思っています」「数が多いお支払額は500円、1000円、あと定価の1400円でした」
しかし、試験期間が終了した4月は…。
(スタッフ)
「(試験導入後)その後は4月は入館者数がガクッと落ちまして、特に平日は落ちた印象があるので」「やはり料金の面での入りにくさは一つ問題になっているのかなと感じておりました」
ポストプライシングが再開した7日、実際に来場した人は…。
(袋井市から来た夫婦)
「袋井市から電車に乗って来たので、それでちょっと1000円ぐらいにさせていただこうかなと思って」
(都内から来た男性)
「1500円です」「通常の(1400円)値段だとしたら、それより、いい思いをした気がしたので」「見てよかったなと思ったというのをそのまま値段にする人もいれば、安くていいんだったら安くすればいいやという所で(料金を)決める人もいるでしょうから、それでここが成り立っていくのだったら、いいかなと思う」
料金を決める客の考えは人それぞれ。しかし、水族館にとっては料金よりも、大切な事があると話します。
(スタッフ)
「水族館としての入りやすさという所を一番にもっていくべきだと風に考えまして」「一度入っていただいて、そこで評価していただいて」「いろんな所を加味して5月から(新料金システムを)取り入れる結果になりました」
全国でも珍しいこの料金システムは、今後 客足増加の起爆剤となるのか期待がかかります。
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