2024年2月に閉館した静岡・沼津市の「あわしまマリンパーク」。新たな社長が就任し、7月の再オープンを目指すなか、5月10日、地元住民や「クラウドファンディング」の支援者らを集め内覧会が開かれました。
「あわしまマリンパーク」が2024年2月に閉館してから5月10日で75日。新社長の今村さんは、「あわしまマリンパーク」の現状や今後の運営について広く知ってもらうため地元住民をはじめ、「年間パス」を持っている人などを招き、内覧会を開きました。内覧会は10日と12日の2日間行われる予定で、初日の10日は140人が参加しました。社長の今村さんは参加者を前に今後のビジョンについて語りました。
(今村クニト 社長)
「まずは『あわしまマリンパーク』を水族館として残す。あとは普通に戻す。普通に楽しい水族館に戻す。これだけ、まずぼくが考えているのは」
1984年に開業した「あわしまマリンパーク」。40年間にわたり愛されてきましたが2024年2月、施設の老朽化などを理由に閉館に…。
こうした中、4月、水族館をなんとか再開させようと、放送作家の今村クニトさんが水族館の運営会社の株式の大半を取得、新たな社長に就任しました。再開への課題となっている水族館の所有権をめぐり、今村さん側は旧淡島ホテル側と和解協議を進め、7月の再オープンを目指しています。
10日の内覧会では、老朽化の現状を知ってもらおうと館長が施設の状況を案内して周りました。また、閉館以来、一般公開されることがなくなり海の生き物たちの様子が心配されていましたが、アザラシやペンギンたちも元気いっぱいの様子でした。
(参加者)
「思っていたより元気そうで良かった。いろいろあって心配だったけど良かった」「できれば存続してもらえるよう頑張ってほしい」
7月の再開に向け、少しずつ動きだしたあわしまマリンパーク。飼育員らもその日を心待ちにしています。
(飼育員 市川 香月さん)
「動物がいる以上 責任があるので、常に動物たちを健康に飼育していくというところだけを考えて頑張ってきました」「状況的にはスタッフの人数も少ないが、再開するからには来園するお客様のためにも動物たちのためにできる限りおもてなしができるよう準備はしていきたい」
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