発がん性がある可能性のある化学物質「PFAS」が静岡市清水区の化学工場周辺で検出されている問題で、13日、実態究明などを目指す住民団体が今週発足するのを前に、静岡市役所で会見を開きました。
静岡市は2023年10月、有害性が指摘される化学物質「PFAS」が、静岡市清水区の化学工場周辺の水路から国の指針値の5倍超、井戸水から指針値の最大26倍の検出されたと発表しました。この発表を受け、化学工場で働いていた元従業員や周辺住民などで構成する「清水PFAS問題を考える連絡会」が今週18日に発足するのを前に、静岡市役所で会見を開きました。
(清水PFAS問題を考える連絡会 共同代表 鈴木 孝雄さん)
「今いる子供たち、これから生まれてくる子供たちのためにも早く対策をとって、安心して暮らせるような街にしたい」
PFASは、現在 使用や製造が原則禁止されていますが、住民団体は会見で、代替物質として使用されている「GenX」も、健康被害に影響を及ぼす可能性があるとして、物質を取り除く装置の導入を会社に求めることや、これまで元従業員に対して実施していた血液検査の対象を、工場で下請けとして働いていた従業員や工場の周辺住民にまで範囲を広げてもらうこと、また、静岡市と自治会、会社の三者協議に参加できるようにすることなどを訴えていくということです。
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