13日 午後小学4年生の女の子がごみ収集車にはねられる事故が発生しました。なぜ、事故は起きてしまったのか。警察はごみ収集車を運転していた60歳の男を逮捕。14日になって、次第に事故の状況が明らかになってきました。
事故から一夜明けた14日…。
(記者)
Q.「どんな思いで?」
(近隣住民)
「(花を)手向けたいなと思って」「地元の子だと思って」「家に咲いていた花だけれど」
現場には、亡くなった女の子に花を手向ける近隣住民の姿や、児童の登校を見守る教育関係者らの姿がありました。近くにある小学校では、13日の事故を受け、14日 児童たちを集団で下校させることにしました。
事故が発生したのは、13日 午後3時過ぎのことでした。
(西尾 拓哉 記者)
「事故は、浜松市浜名区の住宅街で起きました。あちらには、事故を起こしたごみ収集車が止まっていて、多くの警察官が調べています」
警察や消防によりますと、浜松市浜名区新原の市道で近くに住む小学4年生の女の子が、直進するごみ収集車にはねられました。警察が現場に駆け付けた際に女の子に意識はなく、その場で死亡を確認。警察は、ごみ収集車を1人で運転していた浜松市中央区に住む60歳の男を、過失運転傷害の疑いで現行犯逮捕しました。
小学4年生がごみ収集車にはねられた痛ましい事故。現場は見通しの良い片側一車線の道路。路側帯は狭く、車通りは多いということです。
(近隣住民 )
「結構スピードを出す車が多い。横断歩道で待っている子がいても、あまり見ていなくて止まらずに行ってしまい危ないなと思う」
(近隣住民 )
「ちょっと道わたるのも怖いし、危ないところだなという気持ちもある」「私の孫が小学4年生で」「亡くなったとなると」「もし同じクラスでよく遊んでいた子ならショックも大きい」
現場には自転車とヘルメットが残され、横断歩道前にブレーキ痕はなかったという現場。なぜ事故は起きたのか。
容疑者の男が勤める浜松市天竜区に本社を置く「リサイクルクリーン」は、従業員が事故を起こしたことを謝罪しました。また、本人との話やドライブレコーダーの確認ができていないということですが、警察から聞いたという事故当時の状況をカメラで撮影しない条件で話しました。
当時、ごみ収集車は事業所の一般廃棄物を回収中で、北に向かい時速 約40キロで走行し、女の子が東から西に向かって自転車とともに横断歩道を渡っている最中に、車の左前の部分にぶつけてしまったということです。
ドライバー歴は15年以上。今まで、勤務態度に問題はなかったという容疑者の男。警察によりますと容疑者の男は、調べに対し「ぶつかってから気付いた」と事故を起こしたことを認めていて、容疑を過失運転致死に切り替えて捜査を進めています。