浜松市で小学4年生の女の子がごみ収集車にはねられて死亡した事故を受けて、市は、16日、ゴミの収集運搬を行う事業者などを集め、交通安全の指導を行いました。
事故は、13日午後3時過ぎ、浜松市浜名区新原の市道で、小学4年生(9)が、ヘルメットをかぶって自転車で横断歩道を渡っているところをごみ収集車にはねられて死亡したものです。
警察は、ごみ収集車がブレーキをかけないまま横断歩道に進入したとみて、運転していた男(60)を過失運転致死の疑いで送検しました。
この事故を受け、15日、浜松市の中野市長は対策に取り組む姿勢を示しました。
(浜松市 中野祐介 市長)
「大変なショックを受けた。亡くなった児童のご冥福を祈るとともに、ご家族に心からお悔やみを申し上げます。できるだけ速やかに事故の原因をしっかり明らかにし、二度とこうした事故が起こらないように対策を徹底していかなければならない」
そして、浜松市は、16日、市内でごみの収集運搬業務を行う53社を集め、事故の概要や再発防止に向け交通規則の指導を行いました。
冒頭、亡くなった小学生の死を悼み、全員で黙とうを捧げました。
指導にあたった市の担当者は、登下校時の通学路の通行を可能な限り避けること、避けられない場合はスピードを十分に落とし安全に配慮するよう呼びかけました。
また、横断歩道については・・・
(浜松市 環境部職員)
「歩行者や自転車の有無がはっきりしない横断歩道では、横断歩道の前で停止できる速度で走行する必要があることを周知、徹底していほしい」
浜松市では、今後、警察と連携して事業者向けの交通安全講習を開き、再発防止に向け取り組むことにしています。