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リニア中央新幹線のトンネル掘削工事を進めている岐阜県瑞浪市で共同水源やため池、井戸14か所の水位が低下し、一部が枯渇して使用できなくなっている問題.
同じリニアの工事で、しかも、水に関わる問題あって岐阜県での事象と結びつけて心配する声も上がっています。
この問題について23日言及したのは、”リニア問題のご意見番”となっている静岡市の難波市長。
国交省の大臣官房技術総括審議官などを務め、土木の専門家である難波市長は、去年6月にも「ボーリング調査による影響」について、大根やペットボトルを用いて説明するなど、これまでたびたびリニア問題に対して発言の場を設けて言及してきました。
その難波市長は23日の会見で、工事により岐阜県で発生した水枯れ問題について、「今回の事象は静岡工区の状況と異なる」と関連性を否定しました。
(静岡市 難波市長)
「岐阜県の例は、リニアのトンネルの近傍で発生しているという例になる。こちらの中下流域の影響とは相当離れたところの影響ということなので、このあたりでトンネルができて地下水が吸い込まれるという影響がでる現象と、ここの現象は別問題」
また、影響についても違いを説明しました。
(静岡市 難波市長)
「影響の仕方は2つある。1つ目はトンネルより上流、直上付近への影響になる。地下水に水が吸い込まれるので、地下水の流れや高さが変わる。そうすると地下水位が地表面に近い場合は地表面の浅い井戸の水位が影響する。岐阜の例はこれになる。もう一つは地下水と表流水が繋がっている場合。表流水と繋がっている場合は、トンネル上流直上部の地表面の水の流れに影響が出る。沢の流量減少です。これは南アルプスの高山帯の影響になる」
静岡市は南アルプスの生態系への影響について協議会で議論していますが、「岐阜県の水位低下による協議内容の変更は必要ない」と話し、今後も適切な議論を進める考えを示しました。
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