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【リニア】静岡・鈴木知事が斉藤国交相と初面会…問題解決へ知事が“指導”求め国交相は推進へ“協力”願う

Daiichi-TV(静岡第一テレビ) 2024年6月4日 17時2分

4日 午後3時ごろ、静岡・鈴木知事は、東京・霞が関の国土交通省を訪れ斉藤国交相と面会しました。リニア問題の課題解決に向け、知事就任後初めての国交相との面会となります。

国のリニア対応をめぐっては、2020年、大井川の水の問題で県とJR東海との議論がかみ合わないとして、国土交通省が調整役となり、有識者会議を設置。静岡県は、当時の難波副知事が先頭に立ちオブザーバーとして参加、JR東海側の説明や専門家の議論を見守りました。

この会議では、県がJR東海に示した水資源や生態系への影響など、47項目が専門家により3年半にわたって議論され、この47項目に関して2023年12月、有識者会議は、「議論済み」として報告書を国交省に提出。国交省はこれで議論を終えたという認識でしたが…

(川勝前知事)

「有識者会議では十分な議論がされず解決されないまま報告書がとりまとめられた」

これに対し、県は「47項目のうち議論が終了したのは17項目のみ」と認識の違いを示したのでした。有識者会議を経て”しこり”が残る形となった県と国。依然として静岡工区着工の見通しが立たないなか、国は2024年2月からJR東海の環境保全対策を確認する「モニタリング会議」を新たに設けて、議論の場を移していましたが、3月の会議では…。

(JR東海 丹羽 俊介 社長)

「残念ながら品川ー名古屋間の2027年の開業は実現できない」

JR東海は開業の延期を表明。先が見えない中で、県政のバトンは川勝前知事から鈴木知事へと引き継がれたのでした。

そして迎えた4日の斉藤国交相との面会。鈴木知事は5月31日の金曜日、番組の津川アンカーとの対談の中でこう話していました。

(津川 祥吾 アンカー)

「国交相にお会いになるということですが、ここでどんなお話をされるのでしょうか?(鈴木知事)まずご挨拶なんで、斉藤鉄夫国交相は私昔からよく存じ上げているので、ひとつはちゃんと国としてJR東海にしっかりと国として指導もしていただきたいと思うしモニタリング会議もできますので、その行司役っていうんですかね、国がしっかりその調整役として機能していただきたいとか、その辺のことはお話ししたいなと思っています」

国の役割としてJR東海への指導と、モニタリング会議での調整をしっかりと行ってほしい旨を話すとしました。

そして、4日 午後3時ごろ、鈴木知事は斉藤国交相のもとを訪れました。

(鈴木知事)

「リニア中央新幹線につきましては、これが整備されますと東海道新幹線との二重系化によって、非常に防災上も強固なものができますし、まさに中心的な新たな高速鉄道として非常に大きな効果があるというふうに思っているので、その必要性についてしっかり理解しているつもりでございます。一方で、静岡県の場合は水の問題と環境の問題、これを両立させなければなりませんので、ぜひ、そうした所につきましては、今後、国の方からご指導いただければと思いますし、そんな中、岐阜県の水位の低下の問題がございましたので、JR東海にその内容について問い合わせをしている所なので、また国の方からもご指導いただければという風に思っております。今後ともよろしくお願いします」

(斉藤国交相)

「鈴木知事、このたびはご就任おめでとうございます。就任直後の大変お忙しい時に国土交通省大臣室に来ていただいて、こんなうれしいことはありません。私も大臣になって2年半経ちますが、静岡県知事がこの部屋に来ていただくのは初めてです。本当にうれしく思っております。このリニア中央新幹線の推進につきまして、国土交通省としても、お願いをさせていただきたい、ご協力をお願いさせていただきたいと思っておりますので、きょうはどうかよろしくお願いします」

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