静岡県は富士山の混雑緩和などを目的に、6月10日から「事前登録システム」の運用をスタートさせました。
この「事前登録システム」は、県が登山道の混雑緩和や弾丸登山の防止などを目的に10日から運用を始めたものです。
対象となるのは、2024年の富士登山シーズン(7月10日~9月10日)に富士宮、御殿場、須走ルートから登山する人で、県は対象者に「富士登山オフィシャルサイト」から事前登録することを呼びかけています。
登録時には、登山ルートや登山日時、山小屋宿泊予約の有無などを入力し、富士登山のルールやマナーの動画を視聴することが求められます。事前登録を終えるとQRコードがメールで届き、現地で提示することでスムーズに登山を開始できるということです。
システムは、日本語・英語・中国語・韓国語・ベトナム語・タイ語など17の言語に対応しているため、外国人登山者にも登録を呼びかけています。
登録は任意ですが、システム未登録の場合、ルール・マナーの動画視聴などを求めるほか、山小屋の宿泊予約がない人に対しては、午後4時以降の登山自粛を呼びかけます。
富士登山のオーバーツーリズム”を巡っては、山梨県側は、2024年から1日あたりの登山者制限や通行料の徴収を始めるのに伴い、前日までにウェブサイトから登山予約し2000円の通行料を支払いますが、静岡県は登山者の上限は設けず、2024年の入山状況を調べた上で、今後の対策を検討するということです。
登録は「富士登山オフィシャルサイト」〈URL:https://www.fujisan-climb.jp/〉から受け付けています。