3年前、富士市で友人を金属バットで殴り殺害したとして起訴された男の裁判で17日、検察は男に懲役9年を求刑しました。
起訴状などによりますと、被告の男(40)は2021年、富士市の自宅で友人男性と覚せい剤を使用し、その後、この友人の顔や頭などを金属バットで複数回殴るなどして 殺害した罪に問われています。
17日の裁判で、検察は、覚せい剤の影響について「犯行の動機を形成したことは否定できない」とした一方、「自ら警察に通報し正常な精神作用が残っていた」などと指摘し、懲役9年を求刑しました。
この裁判を巡っては当時、検察が被告の責任能力に問題があるとし、 不起訴処分となっていましたが、遺族が不服を申し立て、その後、検察審査会が「不起訴不当」と議決。これを受け、検察は一転、殺人罪で起訴していました。
判決は今月25日に言い渡されます。