リニア新幹線工事をめぐり、17日、JR東海が岐阜県での水枯れ問題や山梨県で行われているボーリング調査について、大井川流域市町への説明会を開きました。
工事区間の地質や地下水について調べるため、JR東海が実施している南アルプストンネル工事の”ボーリング調査”。県はこれまでボーリング調査に対し「水の流出や環境に影響を与える懸念がある」として、県境300メートル手前からの調査を認めない考えを示していたものの、県の専門部会は5月13日の部会で態度を一転し、調査を容認する考えを示していました。
”調査容認”に風向きが変わるなか、知事選の選挙戦終盤に発覚した”岐阜県の水枯れ問題”。この問題をうけてJR東海は、「地下水位の確認頻度を増やす」ことや、「速やかに県に報告する」などの対応策を提示。県は6月14日に、対応策について了承する文書を通知しています。
そうした中、JR東海は17日、大井川の流域市町に対しても”水枯れ問題”を受けての今後の対応について非公開で説明を行い、先ほど会見を開きました。
(JR東海 担当者)
「直接話をすることで、懸念の把握やこれまでの取り組みを説明する機会となることができて、有意義であった」
ボーリング調査は、早ければ今週中にも県が懸念を示していた「県境300m」に到達するとみられ、今後、県がどのような姿勢を示すのかに注目が集まります。
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