浜松市美術館で、6月22日から「7人のミューズ展 日本の切り絵」が始まります。
(リポート:澤井 志帆キャスター)
こちらでは、6月22日から「7人のミューズ展日本の切り絵」が始まるんですが、パネルにありますように、日本を代表する7人の女性切り絵作家の作品が、一堂に会する注目の展覧会なんです。一般公開は22日からなんですが、中の様子を特別にお見せします。
切り絵の魅力をより深く知って頂くために、浜松市美術館の学芸員、安岡真理さんにご一緒して頂きます。 よろしくお願いします。
まず最初のコーナーは・・・
①蒼山日菜さん 海外で名だたる切り絵コンテストで最優秀賞に輝くなど、世界中で活躍する作家さんです。
・作品 Voltaire →特徴はハサミだけで作品制作 1行作るのに5時間かかる
・森永ビスケットとのコラボ →7種類の味を7人の女神でデザイン
続いてこちらは…
②福井利佐さん 静岡県出身。中島美嘉のジャケットやユニクロのTシャツデザインを手掛けるなど、多方面で活躍。
・作品 菊 →EL光源で様々な表情を見せる
・新作 浜松→今回の展示会のために特別に作っていただいた作品 凧のイメージ
福井さんの素晴らしい作品がたくさん展示されているですが、中でもひと際目を引くのがこちらです。
・作品 suprise gram
(作家 福井利佐さん)
切り絵の3次元的な魅力を作品にしたもので、切り絵の透過性、影が映るなど、表と裏があり、表面は白だが、裏面はピンク色と茶色で、見る角度によって微妙な色合いの変化を見せるのが特徴。
福井さん、ありがとうございました。
さて、安岡さん、2階ではもう一人の女性作家さんの作品が展示されているんですよね?
(学芸員 安岡真理さん)
③松原真紀さん 福岡県出身 動物や昆虫 花や人物など自然の命あるものをモチーフに創作活動 デザインナイフ1本で丹念に切り抜かれている
(澤井キャスター)
本当に切り絵とは信じられないくらい繊細ですね。
・作品 本望 →クモの巣も1枚の紙から切り抜いたもの 垂れ下がるクモの糸も、紙を切り抜いている
(澤井キャスター)
2階の展示会場から3人の女性切り絵作家の作品をご紹介しましたが、7人のミューズ展ですから、1階にも展示スペースがあって、1階では4人の女性作家さんの切り絵作品を見ることができます。安岡さん、あらためて注目ポイントを教えてください。
(学芸員 安岡真理さん)
7人の作家さん、それぞれ作風・質感が異なります。「これが切り絵なの!?」と驚く、切り絵の概念が覆されるような展覧会となっています。
ぜひ浜松市美術館に足を運んで、切り絵の魅力をご堪能ください。
(澤井キャスター)
「7人のミューズ展」は22日から、ここ浜松市美術館で始まります。
皆さん、気づきました?今、私がつけているこのピアス。そして、このネックレス。これも切り絵なんです。紙で丈夫なんです。会場では、こうしたグッズも販売しています。実際にその目で確かめてください。
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