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鈴木知事就任後初の県議会で代表質問…「リニア」「新野球場」巡り論戦(静岡)

Daiichi-TV(静岡第一テレビ) 2024年6月24日 17時18分

静岡県議会6月定例会は、24日から代表質問に入りました。鈴木知事にとっては初めての県議会との論戦。リニアや新野球場の考えについて、自民会派からは知事選からの発言の変化に関しても問われました。

代表質問初日の24日。県議会最大会派自民改革会議の相坂代表が鈴木知事に質問しました。

(自民改革会議 相坂 摂治 代表)

「知事選の結果の受け止めについて伺います、今回は県土を2分するかのような結果が示されました」「地域により得票率に差が生じた今回の結果を受け、国・県・市との連携対応、二元代表性の効果的な活かし方等について知事の方針を伺います」

(鈴木知事)

「選挙結果には地域性が如実に現れましたが、こうした地域間の考え、感じ方の違いについて速やかに対応することが必要であると認識をしております。そこで、まず私自身が市・町長の皆様をはじめ県民の皆様の声を丁寧に聞くことに徹底をいたします」

選挙では自民は相手側その上で、県議会と歩み寄ろうとするこんな発言も…。

(鈴木知事)

「県議会の議員の皆様は、県民から選ばれた各地域の代表でもあります。 皆様とのコミュニケーションを大切にし、地域の実情をお聞きするとともに、県政全体の発展について真摯に議論を重ねてまいります」

また、リニア中央新幹線に関して、今後どのように取り組んでいくのか問われると…。

(鈴木知事)

「JR東海とは、信頼関係を前提として、リニア中央新幹線の推進と大井川流域への水資源及び南アルプスの自然環境の保全の両立に向けて、スピード感を持って取り組んでまいります。こうした取り組みにより、解決策が示され、不安が解消される場合でも、関係者全員の思いが完全には一致しない可能性もあります。その際、状況を踏まえ、政治的な決断をすることもあると考えております」

(自民改革会議 相坂 摂治 代表)

「知事が考えていらっしゃる想定される政治的決断とは一体何なのか、あらためてお示しを具体的にお示しいただけたらありがたい」

(鈴木知事)

「リニアを推進していくけども」「大井川の流域市町の皆さんのご理解を得ていくということになりますが、これ政治の世界ですので、100%すべてが賛成していただくということは中々想定しにくい。どの時点で判断かということは見通せませんけども、課題がクリアされ一定の理解が得られた時点で決断を下すことが私の責務だと思っております」

また、県へのメリットと、それを実現するための考えについては…。

(鈴木知事)

「東海道新幹線沿線の活性化策として、東海道新幹線の停車本数増加や静岡空港新駅設置を挙げております。今後、本県のメリットの現実化を目指して、関係機関や関係市長と具体的な検討を重ねてまいります」

一方、浜松市に建設予定の新野球場に関しては…。

(自民改革会議 相坂 摂治 代表)

「知事は選挙期間中にはドームを中心としたボールパークを」「就任記者会見においては」「最初の全体構想もう一度見直さないと判断を見誤る、構想を練り練り直すことが必要だと発言。さらに県議会の就任挨拶では公園としての基本的な機能や計画は大きく変更されることは想定されないため、基本計画案につきましては本議会の常任委員会においてご説明をさせていただくと述べられ、その真意を図りかねるコメントが続きます。現時点での知事の方針は何なのか」

(鈴木知事)

「県では、遠州灘海浜公園篠原地区の基本計画策定に向け、県民の皆様やスポーツ関係団体等から3000件を超える多くのご意見をお聞きするとともに、 県議会においても時間をかけてご議論をいただきました。最終的に本年2月に素案として取りまとめられたものであり、私としてはこの経緯を尊重したいと考えております」

当初から検討されていた多目的ドームと屋外型の3案を基本計画に併記し、この議会中に提示するということです。

(鈴木知事)

「選挙中、常に同一の表現をしていたわけではありませんが、私はこれまで一貫して基本的な考え方を持っており、その真意は本日ご説明した通りでございます」

スピード感を大切に、県政を「経営」するという鈴木知事。新野球場に関しても「スピード感」をもって取り組むと話しました。

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