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【夏の風物詩に波紋】「安倍川花火大会」シャトルバス運行“取りやめ”なぜ…市民は?善後策は?(静岡市)

Daiichi-TV(静岡第一テレビ) 2024年6月25日 17時35分

7月20日に開催される静岡市の夏の風物詩「安倍川花火大会」。大会本部は先週、会場までのシャトルバスの運行を2024年は取りやめると発表しました。なぜ、バスの運行が取りやめになったのでしょうか?

静岡市の夏の風物詩「安倍川花火大会」。例年、打ち上げ会場周辺には多くの見物客が訪れ、夜空に咲く大輪の花を見上げます。しかし、先週、大会本部は2024年の花火大会から来場者の足となっていたシャトルバスの運行を取りやめると発表したのです。2023年のバスの運行台数は約100台、約1万3千人の利用者がいました。バスの運行取りやめに市民は…。

(静岡市内で)

「バスが無かったら行かないかも」「(行くなら)だったら浴衣を着ないとかになるかもしれない」

(静岡市内で)

「歩いていくとなると、行く人も減ってしまうのではないかなと思います」

一体なぜ、シャトルバスの運行が取りやめになったのでしょうか?

(安倍川花火大会本部 原田 正男 会長)

「今年の問題というのが、運転手の労働時間の規制でこれが強化になりまして、いわゆる“2024問題”ですか」「次の日の時間、バス配車の問題がかなり出まして」「会場までのバスがないということで、不便をきたしますが、何とかそこらへんはご理解いただきたいというところでございます」

問題の根底にあるのは「2024年問題」。「2024年問題」とは、ドライバーの長時間労働を是正しようと、厚生労働省などが働き方改革として推進しているもので、ドライバーの時間外労働の上限が年960時間に規制されました。バスの運転手不足が叫ばれる昨今、この規制により、これまで以上に花火大会での送迎が困難になったということです。

(安倍川花火大会本部 原田 正男 会長)

「運転手の休息時間が、今までは8時間で済んでいたのが、(新基準は)11時間ということで、例えば夜の11時に終わっても翌日の7時には運行をつけるというが、それが10時11時ぐらいですから、今度は路線バスとかそういうものも影響してしまう」「我々の勝手な言い分だけを通すわけにはいかない」

運転手の労働時間の是正に端を発したた今回のシャトルバス問題、先週、難波市長もこの問題に対し理解を求めました。

(静岡市 難波市長)

「苦渋の決断だと思います」「ただいまバスの確保の状況、人手不足も進んでいるので、そういった点で、どうしても確保が出来なかった」

一方、2023年からバスの運行を取りやめている花火大会もあります。越後三大花火の一つ「ぎおん柏崎まつり海の大花火大会」です。17万人が訪れた花火大会ですが、2023年からシャトルバスの運行を中止にしました。一体なぜなのでしょうか?

(柏崎市産業振興部 商業観光課 観光振興係 霜田 哲也 係長)

「(取りやめにした)大きな要因は)経費の増大」「運転手であったり、バスの燃料費」「全般にわたる経費が年々増加していった部分があります」

最後に運行した2022年はバスの利用者が2310人に対し、のべ280台のバスを運行していたということですが、これを中止したことで、柏崎市の場合、大会運営にも大きな問題は生じなかったということです。

一方で安倍川花火大会本部は、JR静岡駅から会場まで歩いた場合、約3キロの距離で約40分かかると見込んでいて、その途中経路も楽しんでもらおうと、会場までの散策マップを作成するなどして理解を求めたいと話していました。

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