静岡市が整備を目指すJR東静岡駅前のアリーナ構想をめぐり、静岡市は28日、アリーナと駅を高架型の歩道でつなぐ、「ペデストリアンデッキ」の整備を検討していると説明しました。
「アリーナ構想」とは、静岡市が、JR東静岡駅北口の市有地に最大1万人規模の多目的アリーナの整備を目指しているものです。難波市長はこれまで、「アリーナ」は、スポーツや音楽鑑賞などの多彩なコンテンツと、市民が楽しめる文化づくりの施設になるとして、投資や経済効果に期待ができると説明し、事業の必要性を訴えています。
28日開かれた、静岡市議会6月定例会では、自民党会派の丹沢卓久議員が、アリーナ建設後に懸念される交通渋滞の解消など、東静岡周辺のまちづくりについて市に見解を求めました。
(静岡市都市局 安本 弘樹 局長)
「来街者の多くはJRおよび静鉄を利用することが想定されるため、各鉄道駅とアリーナの間に、安全で快適に移動できる環境を確保することが重要だと考えている」「駅から地上に降りずにそのままアリーナへアクセスできる、『ペデストリアンデッキ』が最も効果的であると考えている」
難波市長は、2024年1月、非公開で開催した地域住民への説明会で、駅とアリーナを高架型の歩道で直接つなぐ「ペデストリアンデッキ」を整備する構想を説明。28日は、その整備について、改めて前向きな姿勢を示す説明となりました。また、アリーナ事業では市の財政負担を抑えることが重要だと話し、アリーナの建設後に民間事業者が運営権を取得し、収益の増加を目指して運営する「コンセッション方式」を検討していると説明しました。
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