(徳増ないる キャスター)
静岡県内では、28日 午前、西部と中部に線状降水帯が発生し、強い雨を降らせ、大雨と災害に警戒する1日となりました。現在の雨の状況どうなっているの か松浦さんお願いします。
(松浦 悠真 気象予報士)
依然としてですね、この山沿いの辺りに少し活発な雨雲がありまして、全体的に見るとライン上になっている状況なんです。 愛知県の辺りに活発な雨雲がありまして、これが、いま県内に近づいてきているということで、今よりもう少し強まる地域はおそらく出てくるかと思いますね。
(徳増ないる キャスター)
28日、これまでなぜ静岡でここまでの雨が降ったのでしょうか?
(松浦 悠真 気象予報士)
そうですね、風の向きが1つ鍵を握っていまして、28日は前線に向かって流れ込む風が地上の方と上空の高いところ、どちらも南西の風で風向が一致していたんですね。こういった時は雨雲が1点で発生した時に、その上空の風に流されて東の方に進んでいくんですけれども、それがだんだん列になってしかも停滞しやすくなるということから、線状降水帯につながったということと、あともう1つが、特に今回活発な雨雲をもたらしたのが小さな低気圧なんですね。このお昼前の線状降水帯の時には、ちょうどこの辺りを低気圧が通過していったんです。上空の気圧の谷が近づくと、こういった小さな低気圧がやってくるんですけれども、それが先ほどお見せした雨雲レーダーで、ここに小さな低気圧が、これから発生する可能性があるんです。そうすると、お昼前と同じように活発な雨雲の帯ができてしまう可能性もありますので、少し雨が弱まったように思うかもしれないんですけれども、まだピークを越えたわけではないというところは気をつけていただきたいなと思います。
(徳増ないる キャスター)
今後の注意点のポイントは?
(松浦 悠真 気象予報士)
警戒点をまとめますと29日の午前中、特に朝までですね、大気の状態は非常に不安定で、活発な雨雲が停滞しやすい条件はそろいます。さらに雨が弱まったとしても、すでに地盤が緩んでいるというようなこともありますので、災害が発生する恐れがありますから、「土砂災害警戒情報」ですとか「大雨警報」、こういった情報が外されるまでは警戒を続ける必要があります。
(徳増ないる キャスター)
ご自分の住む地域の危険度も、こうした「キキクル」などのツールを使って確認することができますので、29日 朝までは警戒が必要です。
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