静岡県内は7月3日以降も猛暑となる恐れがありますが、心配されるのが、熱中症。熱中症対策が広がりを見せています。
蒸し暑い日が続き、3日以降、猛暑が予想されている県内。連日の厳しい暑さで、心配される熱中症への対策が県内各地で行われています。
静岡市葵区のこの薬局では…。
(すずらん薬局 瀬名中央店 石川 寿裕 薬局長)
「最近熱くなりましたね、しっかり水分こまめに取っていますか?最近湿気が多いじゃないですか、湿気が多いと。体の中の熱が発散できなくなってしまいますからね、熱中症になりやすくなる」「なので、今、うちでお渡ししているものがあるんです」
来局した高齢者に”熱中症対策啓発グッズ”として瞬間冷却パックを配布、裏面にはエアコンの使用や水分補給など、基本的な熱中症対策を記したラベルが添付されています。
(70代 女性)
「よかったです。自分は汗っかきで暑がりなので」
(すずらん薬局 瀬名中央店 石川 寿裕 薬局長)
「高齢になると熱を感じなくなったり、体温の調節ができなくなったりしてしまうので、熱中症対策として渡している」
この取り組みは静岡県が実施しているもので、7月1日から県内76か所の薬局で行われているということです。
啓発活動はコンビニでも…。
県とファミリーマート、大塚製薬が連携し、県内約300店舗のファミリーマートで「熱中症対策啓発」動画を店内に設置されたディスプレイで放映。また、ポスターやPOPも展開され、本格的な暑さを前に対策を呼び掛けるということです。
県の担当者は、毎年7月から熱中症で搬送される人が増えるため、気を付けてほしいと話しています。
(県健康福祉部 池ヶ谷 泰成 主事)
「暑さを避けたり水分補給したりといった基礎的な対策を呼び掛けているので、県民の方には動画を参考に個人で熱中症に気をつけていただきたい」
藤枝市では、熱中症を予防するために市内の郵便局に協力を仰ぎました。藤枝市では、熱中症対策としてクーリングシェルターのほかに、熱中症特別警戒アラート発表の有無にかかわらず利用できる「涼みどころ」を指定しています。
この「涼みどころ」に藤枝市内14の郵便局が加わりました。藤枝市によりますと、郵便局が涼みどころとして一般開放されるのは県内では初めてです。「涼みどころ」の開放期間は9月までで、市内の公共施設や薬局など57か所が指定されています。この郵便局でも、用事の後に暑さをしのぐ人の姿が見られました。
(藤枝市環境政策課 藪崎 公輔 課長)
「郵便局とは市と包括連携協定を結んでいて、お願いがしやすかった」「市内に14か所の支店があって、市民にも使い勝手が良い」
(藤枝郵便局 樫内 剣 局長)
「都市部から山間部まで店舗を網羅しているので、いろいろなお客さまにお越しいただけるのが強み」
藤枝郵便局では、お出かけの途中や農作業の合間など、のぼり旗を見かけたら気軽に寄って重大な健康被害から身を守ってほしいと話しています。