静岡・伊豆市は11日、倒壊の恐れがある空き家1棟について、所有者に代わり撤去する「略式代執行」行いました。
空き家の増加は、いま、全国的にも大きな問題となっています。
(伊豆市職員)
「特定空き家等を略式代執行により除却することを宣言します」
撤去されるのは、伊豆市湯ケ島にある木造2階建ての空き家です。午前9時半に、市の職員が市が代わりに撤去する「略式代執行」を宣言し、その後、業者が軽自動車とバイクを撤去していきました。建物の撤去は7月中には終える予定です。
この家には高齢の男性が住んでいましたが、11年前から空き家となっており、また、2022年に近所で発生した火事の飛び火で全焼したということです。男性は亡くなっていて相続人もなく放置されていました。
(伊豆市 都市計画課 加藤 明伸 課長)
「現在、伊豆市で把握している空き家の数がおよそ400戸程度」「管理人や所有者にしっかり管理していただくことが必要」
撤去費用は約624万円で、一部は国の補助金をあてるということです。
総務省の調査によると、2023年の全国の空き家は900万戸で過去最多となり、また、県内では177万戸の内、29万5000戸が空き家となっています。特に放置されている空き家は、景観を悪くしているほか、地震の際に倒壊する危険も高く全国的に大きな問題となっています。
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