8日 夜、気象庁から南海トラフ臨時情報・「巨大地震注意」が発表されたことを受け、静岡県内にも影響が広がっています。県は、県民に対して、地震への備えの見直しと冷静な行動を呼びかけています。
気象庁は8日 夜、駿河湾を含む南海トラフ地震の想定震源域とその周辺で、規模の大きな地震が発生する可能性が高まっているとして、南海トラフ臨時情報「巨大地震注意」を発表しました。
一夜明け、観光地、伊豆市土肥では、大きな揺れが発生した際、すぐに津波避難タワーを開放できるよう、市の職員が施設の管理者と打合せを行っていました。
お盆シーズンを前に発表された「巨大地震注意」の発表に民宿の経営者は…。
(民宿と海の家の経営者)
「今回は泣きっ面に蜂じゃないけれど、これでまたもっと少なくなると思う、明日からお盆なので心配」「商売も大切なので、(地震が)来ないことを祈り(地震が)来たときは迅速に避難する」
8日 夜の気象庁の発表以降、宿泊を予定していた人から問い合わせも相次いだようです。
(土肥温泉旅館協同組合 野毛 貴登 理事長)
「予約はきのうの夜半から、けさにかけてインターネットなどでキャンセルは1割あった。同時に予約の鈍化がきょうはあるのかな」
一方、交通機関へも影響が…。
(辻本 真生 記者)
「午前8時半すぎのJR静岡駅です。一部新幹線で速度を落として運行していますが特に目立った混乱はありません」
JR東海は、「巨大地震注意」の発表に伴い、今後1週間程度の間、東海道新幹線の三島~三河安城駅間の上下線で、通常より速度を落として運行する予定で、少なくとも10分以上の遅れが見込まれています。
静岡市葵区のスーパーでは、8日 夜の情報発表以降、水や缶詰などを求め訪れる客が多く、一部の商品には購入制限が設けられていました。
(愛知からの観光客)
「大変なことが起こったなと思った」「家族とかがいるので、旅行に来ているときだとバラバラになってしまうので、ちょっと大変かなと思う」
(スーパー田子重セナ店 簾野 泰博 副店長)
「防災用品、備蓄できるような水、缶詰、レトルト食品などがよく売れている」「商品は続々と入荷しておりますので、過度な買い占めは行わずに、自分の必要な分だけ買っていただけたらと思います」
焼津市は、14日に予定されていた「焼津海上花火大会」について、危機管理規定に則り、延期を決めました。延期の日程については、今後、関係機関と調整していくということです。
また、鈴木知事は、落ち着いた行動をとるよう県民に呼びかけました。
(鈴木知事)
「過剰な対応は必要ございませんので、日常的に1週間くらいの食料、水の備蓄のお願いはしているが、最低限の準備をしてほしい」
この記事の動画はこちらから再生できます