自民党静岡県連は10日、空席になっていた静岡3区に掛川市議会の山本裕三議員が内定したことを発表しました。逆風の中、次の選挙に向けて着々と準備が進められている一方、同じく空席となっている8区の行方は?
(宮沢 博行 前衆院議員・ 4月)
「欲を抑えきれなかった それに負けてしまった。そこは反省し続けなければいけない」
自民党・安倍派の政治資金パーティーをめぐる裏金問題に加え4月に“パパ活不倫”疑惑が報道され議員辞職した、静岡3区の宮沢博行前衆院議員。騒動以降、3区の支部長が空席のまま数か月が経ちましたが…。
8月10日、自民党県連は次の衆院選で静岡3区の候補者となる「支部長」を決めるための会議を開催しました。この日は書類審査を通過した2人と面接を行った結果、全会一致で、掛川市議会議長の山本裕三氏が新たな支部長に内定しました。
山本氏は掛川市出身の41歳。会社員を経て、2013年に掛川市議選で初当選し、現在3期目。2023年、歴代最年少で、掛川市議会の議長に就任しています。
(新支部長に内定 山本 裕三 掛川市議)
「前任の支部長の件もあるが、さまざまな政治不信がある中で、国民のために、そして地域住民の皆さんのために、私の人生をしっかりと捧げて、皆さんのために国民のために働きたい」「国民のために政治をしているのかという疑念を持っている皆さまが非常に多い。姿勢を正すことが必要だと思っています」
「政治への疑念を晴らすために行動で示す」と語った山本氏。県連は近く党本部に上申し、正式決定する見通しです。
一方、3区同様、自民党の新たな支部長の選考で注目を集めるのが静岡8区です。静岡8区は、安倍派の座長を務めた塩谷立衆院議員が支部長でしたが、裏金問題で自民党から離党勧告の処分を受け、離党して以降、こちらも空席となっています。
県連は、新支部長の選考を早期に取り掛かりたい考えですが、関係者によりますと、塩谷議員が無所属で出馬する意向を示していることもあり、選考方法やスケジュールが、いまだ決まっていないということです。
(無所属 塩谷 立 衆院議員・5月)
「活動している以上、出る覚悟でやりますが、無所属で出馬ということは大変難しい、厳しい、しかも逆風でありますから、それをいかに乗り越えられるかということですよね」
8区の新支部長の選考について自民党県連の相坂摂治幹事長は…。
(自民党静岡県連 相坂 摂治 幹事長)
「党本部全体の進め方なども見ながら、8区の現職の国会議員の動向など、それから、それを受け止めた地元の反応なども見定めながら、今後どうするか検討していくことになる」
「現職の国会議員の動向を見定めながら検討していく」と慎重な姿勢を示しました。
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