パリオリンピックで怒とうのメダルラッシュに沸いた日本。多くの国民は寝不足を抑え各競技に夢中になりました。今大会ではどのシーンが多くの人の印象に残ったのでしょうか?
今大会も多くの話題と感動をもたらしたパリオリンピック。大会で印象的だった競技やシーンを街の人に聞いてみると…。
(10代 女性)
「卓球の早田ひな選手が、左腕を怪我した状態でメダルを取っている姿にとても感動しました」
(70代 女性)
「ひなちゃんが卓球でメダルもらえたところが凄く感動しました。
意見が多かったのは、卓球女子シングルスで早田ひな選手で銅メダルを獲得した試合。日本のエース早田ひなは、左腕を痛め万全ではない状態。それでも3位決定戦の舞台に立ち見事、銅メダルを獲得。日本中に感動を与えました。
そして、この兄弟も前回同様、話題になりました。
(20代 女性)
「オリンピックの兄弟の一二三さんが本当に兄弟愛がすごくあたたかくて、私はひとりっ子なんですけど、こういうお兄さんがいたらすごい楽しいんだろうな~と思いながらチラ見してました」
(高校生)
「柔道の阿部詩 選手の悔し泣きが良かったです」「感動しました」
大会連覇を狙う男子66キロ級には阿部一二三が登場。この試合の直前に、同じく大会連覇を狙う妹・詩が2回戦でまさかの敗退。妹の無念を晴らすべく決勝に挑んだ一二三選手。
得意の「袖釣り込み腰」で合わせ技一本。兄・一二三選手が、東京に続く2連覇を見事果たしたこの試合が、多くの人の感動を誘いました。
また、東京大会から新種目となったあの種目。10代の選手が躍動して今大会も話題になりました。
(中学生)
「スケボーやってみたいなと思いました」「自分と同い年の選手が金メダル取ってたりしていて、そういうのみてると、自分でもチャレンジしてみたいなと思ったのでスケボーやってみたいなと思いました」
(60代 女性)
「スケートボードの14歳とか15歳の子たちが凄く躍動しているのを観て、とても感動しました。若い子の力ですごく感動しました」
女子ストリート決勝、14歳にして初のオリンピックに挑む、注目の吉沢恋!45秒間で技を連発する「ラン」では、同じ日本代表の赤間凛音に次ぐ2位につけます。そして高難度の技が決め手となる「ベストトリック」。
常に攻めの姿勢で臨んだ14歳吉沢恋!オリンピック初出場で金メダルです!
また、「ラン」で1位につけた1つ年上15歳の赤間凛音、「ベストトリック」でも高得点を出したものの吉沢におよばず、それでも堂々の銀メダルに!日本勢が金・銀を独占する好成績を収めました。
日本勢の好成績で、静岡県内のスポーツ施設でもオリンピック特需が!
(浜松市内)
「長く我慢 そうそうおしい」
浜松市にあるこちらのスケートパークでは、日本人選手のメダルラッシュを受け、利用者が増えていると話します。
(吉田 和将 店長)
「スケートボードの体験を行っているが、それに来られる方が結構増えたと感じる。あと、いつも滑りに来る子たちのやる気が上がってきて、皆練習に打ち込んでいる感じ」「(体験会は)2倍かそれ以上は来ている」
日本人選手の活躍を見た子どもたちは…。
(中学生)
「中学1年生です」「本当にレベルが高いと思った」「もっと攻めていろいろなトリックを増やそうと」
(中学生)
Q.日本選手だれがかっこよかった?
「堀米雄斗。 最後の最後ですごいトリックを決めて、すごい精神力だと思った」「心那選手の安定したすべりや 一つ一つすべりがきれいだった」
Q.将来の目標は?
「妹と一緒に二人でオリンピックに出たい」「お兄ちゃんと一緒にオリンピックに出て金メダルを取りたい」
一方、こちらは、男子体操の日本代表監督を務める水鳥寿思さんを育てた静岡市にある体操館。水鳥さんの家族が体操教室を開いています。パリにいる寿思さんからは、母親の見香さんに、大会後 こんな連絡が…。
(水鳥 寿思さんの母 見香さん)
「自分は本当に運がよかったよっていう、一番いいところで監督やらせてもらって」「(今大会のメダルは)自分の宝物にもなるよっていうことは言ってました」
オリンピックを見た教室の子どもたちは…。
(小学生)
Q.体操どうだった?
「つま先とかもきれいにやっていて、すごくかっこよかったです」
(中学生)
Q.すごいなと思った選手は?
「岡新之助選手で、金メダル3つとってて20歳でこれから活躍できる選手だなと思いました」
(小学生)
「オリンピックで見た演技を、練習でも意識できるように頑張りたい」
今後の体操界への期待について弟の豪敏さんは…。
(水鳥 豪敏さん)
「ちっちゃい子たちがこういうオリンピックとか見て、ああいう風になりたいなっていう華やかで見栄えのあるスポーツになっていくというのが広まっていって、どんどん体操界が盛り上がっていければなって期待しています」
また、今大会も金メダル2個を含め5個のメダルを獲得するなど大躍進を遂げたフェンシング。そして、“フェンシングのまち”と言えば沼津市!
この日(7日)も夏休み中の子どもたちが練習に励んでいました。
(中学生)
「メダル取ってほしいと思ってい たので、すごくうれしかったです」
(小学生)
「私も強い選手になって金メダルとりたいです」
沼津市は、東京オリンピックの「フェンシング日本代表」の合宿を誘致したのをきっかけに…。2019年、日本フェンシング協会と競技人口の普及や国際大会の誘致などを連携する協定を結びました。その2年後、沼津市は駅前の商業ビルに「フェンシング場」を開設。
(中学生)
「日本代表と同じ所で練習をして、自分もそれくらい強くなれるのかなと思えるからいいなと思う」
今回メダルを獲得したフルーレ団体の選手たちも、ここで、大会前の国内最終合宿を行いました。クラブのコーチ、長良さんは、アテネと北京大会のフェンシング日本代表選手。今大会のメダルラッシュで、フェンシングがより身近な競技になってほしいと話します。
(アスルクラロフ ェンシング アカデミー 長良 円 コーチ)
「フェンシングをやっている子たちがいるっていうことに興味を 持ってくれる人が増えることが 、私たちにとってとてもうれしいこ と」
数々の話題と感動を与えてくれたパリオリンピック。
選手たちの活躍ぶりに刺激され、新たにオリンピックを目指す子どもたちが現れてくることでしょう。