夏の高校野球2回戦、静岡代表の掛川西高校は岡山学芸館高校と対戦。白熱の試合にスタンドからはもちろん、地元のパブリックビューイング会場からも大きな声援が送られました。
午前3時、掛川西高校の体育館には、生徒・教員らおよそ480人の姿が。SNSでも話題となった掛川西高校の一体感のある応援スタンド。その核となっているのが、ここに集まった生徒たちです。
応援団指導部は・・・
(掛川西高 応援団指導部 柴田真由子さん)
「選手たちが積み重ねてきたものをそのまま発揮できるように、選手たちが欲しいであろうマーチ・応援歌をいいタイミングで出せるように心がけます」
1回戦はコンクールがあり現地で応援ができなかった吹奏楽部も、意気込みは十分です。
(掛川西高 吹奏楽部 鈴木つばめ 部長)
「(コンクールで)1回戦行けなかった分、倍になっている気持ちをすべて発散するように、精いっぱい応援したい」
荷台いっぱいに積み込まれたメガホンや楽器。選手たちを後押ししようと、応援バスが甲子園へと出発しました。
そして、60年ぶりに夏の選手権で勝利し、2回戦に進んだ掛川西。対するは、岡山県代表の岡山学芸館高校。勢いそのままに、15日も勝利を手にすることができるのか。
掛川駅前にあるホールにはパブリックビューイングが設置され、地元の野球少年やOBらが集まり熱い声援が送られます。
(パブリックビューイング会場)
「がんばれー」
先攻の掛川西は、初回、今大会好調の2番・鈴木がレフト前へ。続く佐藤がライト前に運び、1アウト1・2塁としますが、後続が続かず先制とはなりません。
一方の守り、初戦と同じく先発のマウンドにはエース・高橋初回は0点に抑えますが、2回裏1アウトからの連打で1・3塁とされ内野ゴロの間に1点を失います。
白熱する戦いに、掛川のパブリックビューイング会場では・・・
(観客)
「盛り上がっていますね。初回いい感じに打てていたので、後半に期待したいです」
(掛川市 久保田崇 市長)
「いい試合ですね。投手戦で締まった試合。このままで終わらないと思っていま。 絶対に勝ちます。」
この声援に応えたい掛川西打線は、6回表、1アウトから1番・田中がライト前に運び、続く鈴木もこの日2本目となるヒットで1・2塁。得点圏にランナーを進めます。
一気に逆転したい掛川西でしたが後続が凡退し、チャンスを生かせません。
県大会を堅い守りで勝ち抜いてきた掛川西。7回裏に1アウトからスリーベースヒットを許すと、打席には相手先発ピッチャーの丹羽。三遊間を破られ追加点を奪われます。
2点を追いかける展開となった掛川西は最終回。上位打線から始まる好打順に期待がかかります。1アウトから4番・堀口がライト線に運びツーベースヒットで出塁。
点差は2点。諦めらめていないのは選手たちだけではありません。
その後、3塁までランナーを進めますが、ホームベースが遠かった掛川西。0-2で敗れ、静岡県代表の夏が幕を閉じました。
(観客)
「感動をありがとう」
「チャンスを作ったけど、そこで打てなかったのが悔しい」
甲子園の舞台でチームとスタンドが一丸となって戦い切った掛川西。次の学年へ想いを託します。