静岡・長泉町では、自家用車を持たない町民や移住者のために、ワゴン車が町内の施設などを周る社会実験を行っています。
8月1日、長泉町にお目見えした1台のワゴン車。このワゴン車は、自家用車を所有していない町民や、まだ町に馴染みがない移住者のファミリー層のために導入されました。ワゴン車には乗客8人が乗ることができます。
停留所は「子育て支援センター」や「商業施設」、「飲食店」、また「三島駅」など40か所、利用者が行きたい停留所に送り届けてくれます。配車の予約は専用のアプリから行い、利用者が複数いる場合は、AIが最適なルートを算出し運行するということです。
(長泉町企画財政課 浅倉 充 課長)
「移住者の方は地域でコミュニティを作るというのが問題になっている。オンデマンド交通を使いながらいろいろな講座に参加すること によって、地元の人と交流して新しいコミュニティを作ってほしい」
長泉町は、停留所の公園やコワーキングスペースで「ヨガ」などさまざまなイベントを計画していて、町民同士が交流する時間も提供していくということです。
この社会実験は8月いっぱいまでで、運行は午前10時から午後5時。実験の期間は無料です。今後は利用状況を分析し、車両の種類や停留所の変更なども検討しながら、実用化に向け2025年度も実験を行うということです。
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