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【台風10号】接近前から大雨続き29日夕方から急激に雨脚強まり各地冠水…駅頭で途方に暮れる人も(静岡)

Daiichi-TV(静岡第一テレビ) 2024年8月30日 18時13分

急激に雨が強まった29日夕方の静岡・焼津市内。道路の水をかき分けながら車が進んでいますが…。視界は悪くなる一方。

(撮影者)

「交差点あたりですぐに冠水していることがわかり、引き返すことが難しく、走っていたがタイヤの半分以上が水に浸かっているような感覚、小型の船に乗っているようなぷかぷかしているようで、いつ車が止まるかわからなくて怖い思いでした」

激しく降り続いた雨の影響で焼津市内の河川は増水。激流の水位が橋にまで達していました。このような事態に、焼津市は災害対策本部を設置。

(焼津市 中野 弘道 市長)

「土砂災害に関するレベル4避難指示を発令いたしました」

警察によりますと、焼津市では、少なくとも約10か所で道路などの冠水を確認。特に被害の大きかった国道150号が通る焼津市八楠の交差点は冠水の水位が高く、車が複数台、立ち往生。やむを得ず乗り捨てて、その場を離れたとみられる車も見受けられたほか、交差点にある地下道は、流れ込んだ水で満たされてしまい通行が完全に遮断されていました。警察によりますと焼津市内では約50台、車が水没したということです。

冠水の影響で、国道150号は静岡市から焼津市の約7キロにわたり一時通行止めに。Uターンするトラックの姿もありました。さらに、東名・新東名高速道路が通行止めとなった影響もあり、回り道する道路は渋滞。午後8時ごろ、橋を渡り始めた車の運転手によりますと、安倍川をまたぐ静岡大橋を渡るのに約40分かかったということです。

(片平 真由 カメラマン)

「午前1時過ぎ国道1号下り線です。トラックが多く、渋滞が発生しています」

混雑は、深夜になっても続いていました。一方、大雨の被害は静岡市内でも。

(須藤 駿介 アナウンサー)

「午後8時前です。巴川の支流、和田川がいまにも氾濫しそうなほど、水位が上がっています」

静岡市は29日 夜、清水区の和田川で氾濫の可能性があるとして、一時、8937世帯、2万2000人を対象に警戒レベル5に当たる緊急安全確保を発表しました。近隣住民は…。

(近隣住民)

「車とか避難して、特にあしたの明け方くらいまで集中的に降るもんで、その辺の対応は早めにしました」「静岡も警戒レベル5になって、ここも冠水しちゃったので、気を付ける感じで」

また、2年前の台風15号で広い範囲で浸水被害に見舞われた清水区鳥坂。

(須藤 駿介 アナウンサー)

「いま、清水から静岡方面に北街道を走っているんですが、冠水してしまっています。冠水によって水たまりが、かなり波打っているようにも見えます」

午後6時ごろ、すでに道路は冠水。近隣住民は、車を立体駐車場のある商業施設に避難させていました。

(近隣住民)

「いま自宅に帰るところでした。びっくりです。自治会の方で、フレスポに車を置いていいということで、置きに行ったんですけど、その帰りにこんなになってるとは思わなかったですね」

Q. どうやって帰りますか?

「濡れて帰るしかないですね」

さらに、清水区村松原では、ひざまで水位が迫るほど冠水していたということです。静岡市駿河区では30日 未明までの72時間降水量で、観測史上最大の515.5ミリを観測。藤枝市や御前崎などでも降水量が観測史上最大を記録しました。

さらに、大雨の影響は新幹線にも。

(JR車内アナウンス)

「静岡‐掛川間で降り続ける雨が基準値を下回る見込みがないためご乗車の列車を含め、すべての列車が運休となります」

30日 夜、急遽、東京・新大阪間の営業運転をすべて打ち切った東海道新幹線。

(澤井志帆 キャスター)

「午後8時前のJR静岡駅です。東海道新幹線は一時間ほど前に全線運転取りやめとなり、駅構内、そして駅の外にも、困惑する人たちであふれかえっています」

突然の運転打ち切りで、静岡駅で途方に暮れる人も。

(利用客)

「静岡から新神戸まで買ったが止まったので」「到着する新幹線を待っていて来なくて運休が決まってしまった」

Q.予定は大丈夫か?

「大丈夫じゃないが、どうしようもないので、きょうは一回ここで泊まって、あすの予定を考えようと思う」

新幹線が完全にストップし、駅は大混雑。

(利用客)

「一回、改札通ってしまって運行中止となったので、払い戻しが人が多すぎるので後日ということでその証明書です」

29日も断続的に運転を見合わせたため、男性は新幹線の中で3時間ほど過ごしたといいます。

(利用客)

「親に送ってもらって静岡駅に来たが、京都に帰るところでちょうど16時7分の電車に乗ったが、大体3時間くらい待って全部の電車が取りやめになったので、ちょっと親も今迎えに来られない状況なので、今から祖父の家に泊まろうかなと思っている」「車内は席は基本全部混んでいて電車の外も人がずらーっと並んでいる状況で結構待った」

さらに、タクシー乗り場は、雨をしのぎながら帰りの足を探す人であふれていました。

(澤井志帆 キャスター)

「静岡駅南口のタクシー乗り場には、タクシーを待つ方たちで長蛇の列ができたいます。列の途中からは屋根がなくなっていますので、傘を差しながら並んで切るような状況ですね」

ノロノロと接近し、連日大雨を降らせる台風10号。混乱した29日から一夜明けた30日、影響はさらに拡大していました。

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