8月、静岡・焼津市の八楠地区で起きた大規模な冠水について、近くを流れる川の水門が開かなかったことで、被害を拡大させた可能性があることがわかりました。
8月29日、台風10号の接近に伴う大雨で、焼津市八楠で起きた大規模な冠水被害。近くには瀬戸川が流れ、そこに支流の梅田川が流れ込んでいますが、瀬戸川の水位が上がったとき梅田川に逆流しないように、自動で開閉する水門が設置されています。
水門を管理する島田土木事務所によると、当時、台風10号に伴う大雨で瀬戸川の水位が上がったため、午後5時ごろに自動で水門が閉まりました。しかし、その直後、梅田川の水位も上がったため、本来なら自動で水門が開くはずが電気系のトラブルで開かず、現場に職員が向かい2時間近くたった午後6時45分に、ようやく開いたということです。その間に、梅田川の水位は氾濫直前のところまで上昇していたといいます。
(島田土木事務所 北島 修 課長)
Q.どのぐらいまで上がった?
「護岸んのほぼいっぱいまで。少し低いぐらい」
この梅田川の増水により周辺に降った大量の雨水が排水できず大規模な冠水につながった可能性があるのです。
(島田土木事務所 北島 修 課長)
Q.冠水につながった?
「内水があがったのは確かなので」「排水路の高さを調べたり、どういうところに排水路が入っているか、詳細に調べてみないと、そのへんははっきりわからないが、内水が溢れた事実はあると思います」
今回のトラブルの3日前の点検では異常はなかったといいますが、今後、水門が開かなかった原因や冠水との因果関係を詳しく調べる方針です。