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【自民党総裁選】“初の女性首相”へ…出馬会見終えた静岡1区選出・上川陽子外相に率直な心境を直撃質問

Daiichi-TV(静岡第一テレビ) 2024年9月11日 19時43分

12日、告示を迎える自民党総裁選挙に向け、静岡市出身の上川陽子外相が、11日 午後に出馬会見を開きました。“初の女性首相”へ、会見で何を語ったのでしょうか。

(東京・永田町 高山 基彦 キャスター)

Q.きょう、正式に総裁選への出馬を表明されました。スタートラインに立った、いまの率直な気持ちを教えてください。

(出馬表明した上川 陽子 外相・静岡1区)

今回、私が決断し、総裁選に立候補したいと、こういう思いをお一人お一人の先生方にお伝えをし、その先生がまさに決断をされて、政治生命をかけて私の推薦人になっていただくと、20名お願いするのはなかなか難しいことです。お一人お一人とのご縁の中で、この間、2000年初当選から、ある意味では行動を一緒にしたり、あるいは同期だったりと、あるいは静岡のご縁があったりと、本当にそこまで行きつくところまでということで、きのうの夕方までかかりましたので、その意味では、立候補するところまでたどりつく、そのものが大きな挑戦でありました。しかし、きのう20人が達成されて、そして立候補ができるという、そして立候補したうえで、これから皆様に日本の新しい景色を一緒に作っていこうと申し上げることができる、これは私にとりまして本当に喜びでありますし、心から、応援していただいている皆さんに感謝、まさに感謝の気持ちでいっぱいです。なんとかそれを、輪を広げて、そして自民党の、今は党員選挙でありますので、党員の皆様にもご指示いただいて、そして国民の皆様にもしっかりと見ていただいて、また一緒に、これからの国づくりに全力でまい進していきたいと、このような思いでいっぱいであります。

(高山 基彦 キャスター)

Q.そして、出馬の表明が告示直前となってしまった。それに対して「出遅れてしまった」という認識はお持ちなのか、また、これからご自身が掲げた政策をどのように広めていくのか教えていただけますか。

(出馬表明した上川 陽子 外相・静岡1区)

そうですね、確かに、あすの告示前に、きょう記者会見ということになりまして、まさにしんがりであります。しかし非常に強い、ある意味では凝縮されている時は、1時間が10倍にも価値があるものだというふうにも思っていますので、ほかの方と比べて遅れているとか、進んでいるとかということでなく、今与えられたこの環境の中でベストを尽くすと、そしてその気持ちをしっかりとお伝えしていきたいと思っています。

(高山 基彦 キャスター)

ありがとうございます。スタジオには上川外相と初当選同期にあたる津川祥吾アンカーがいます。津川アンカーから質問お願いします。

(津川祥吾アンカー)

上川さん、お忙しいところありがとうございます。ご無沙汰しております。

(出馬表明した上川 陽子 外相・静岡1区)

ご無沙汰ですし、2000年同期です。

(津川祥吾アンカー)

Q.立候補自体が、今回、自民党にとって、あるいは日本の政治を変えるということにつながるというふうに今回お話されていましたので、まずは一つ目の大きな目標達成ということでお疲れ様でございました。それで実際ここからが本当の戦いになるかと思いますが、少し政策についてうかがいたいと思います。まず、私たちの生活に関してのことですが、これまでデフレ経済が続く中で、そこから脱するためのさまざまな政策をとってきました。物価は少し上がってきましたが、一方で、私達の手取りはなかなか増えていかないという中で、生活が苦しいという方が多いと思います。これに対する政策は、いままでも岸田政権でもとってきましたが、これを今後変えていくのか、あるいはこれをそのまま継承していくのか、この辺はどのように変わるのかというところを教えていただきたいのですが。

(出馬表明した上川 陽子 外相・静岡1区)

私は、今回、新しい経済の景色をつくるというということで、3点、力を入れていきたいなと思っております。一つ目はなんといっても、今の物価対策をしっかりとするということ、そして実質的な賃金のアップにつなげていくということです。そしてそのためには、なんといっても成長産業を育てていかなければいけないということでありますので、その意味で成長の果実を、皆さんにしっかりと分配して、そして好循環をつくるというこれまでの岸田政権の政策については、しっかりと推進してまいりたいというふうに思っております。そして同時に、経済や財政の強じん化を図っていくことが、将来に向かって日本の経済をある意味では強じんなものにしていくことにつながると思います。そこのところについては財政的な問題や課題がありますし、また、地方の時代の中で、地方の交付団体、不交付団体、このようなところでいきますと、やはり東京、なんといっても一極集中ということでありますので、地方の地域の魅力をしっかりと引き出して、私は今、外務大臣として手掛けているのは、経済フロンティア外交に、ここに地方、地域を主人公として参加いただくということです。このことに全力で今取り組んでいるところでありまして、結構いろいろな情報を集めてみますと、これまでも自治体が、海外のいろいろな国々に対して、例えば上水道を提供するでありますとか、例えばシイタケの栽培のオランダの企業と一緒になって、そしてヨーロッパの市場を席けんするくらいのシェア率を取っていく。日本の技術が、その意味では高く評価されているということであります。いろいろなマッチングを地方と×外交という中で展開していくことによって、今までの地方の新しい景色をつくっていきたいというふうに思います。

(津川祥吾アンカー)

Q.外交という部分も少し絡めているということでしょうかね。

(出馬表明した上川 陽子 外相・静岡1区)

もちろんです。

(津川祥吾アンカー)

Q.誰一人取り残さない社会…というところもメッセージとして一つありますし、これは法務大臣をされていたことからかもしれませんが、犯罪被害者の方に寄り添うといったことも話をされていますが、この点について少し外交の絡みでうかがいたいのですが、北朝鮮による拉致被害者の問題、この問題について、総理、総裁になられてからどのように対応されるか、そこをうかがいたいと思います。

(出馬表明した上川 陽子 外相・静岡1区)

この課題は、私はバッジを付けておりますけれども、私が一期の時に、新潟の横田めぐみさんが拉致された現場を視察させていただいてから、私の心から離れたことはありません。この日本のような安全安心な国でありながら、そして、小さなお子さんであっためぐみさんが拉致されて、今どのようなかたちで、お孫さんがいらっしゃるということでありますが、本当にしっかりと、お母さまの胸に抱きかかえていただきたいと、こういう思いでいっぱいであります。こうしたことについては、全世界の150か国の方々と、今、バイ会談をしている時には、必ずこの問題に触れさせていただいて、まさに究極の、人権に係る、人間の尊厳に係る問題であるというふうに認識しておりますので、そうした姿勢でこれからも粘り強く、しかし、時間のない中を頑張っていきたいと思っております。

(津川祥吾アンカー)

スタジオに「国境なき医師団」を長く務められました加藤先生がいらっしゃいますので、加藤先生からも一つお聞きします。

(コメンテーター 加藤 寛幸さん)

Q.初めまして加藤と申します。ガザ、ウクライナをはじめとして、世界はどんどん不安定な方向に向かっているように思うのですけれども、何か新しい取り組みが必要ではないかと思うのですが、どのようにお考えでしょうか。

(出馬表明した上川 陽子 外相・静岡1区)

私は外務大臣になって、自分の政策として強い一つのメッセージを発信し続けてまいりました。それは、女性が、平和や安全保障の分野にしっかりとリーダーシップをとって関わるということです。ガザ、あるいは中東情勢についても、ウクライナについても、女性がリーダーシップをとってしっかりと活動していくと、こういうことに力を入れてまいりました。このことが今、私も150の国々と会う中で、日本がこれに主導的に取り組んでいくということを、一緒にやりたいと、こういう力が働いています。頑張っていきたいと思います。

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