静岡県が推進している車の自動運転の開発で、6日、松崎町で、ある実証実験が行われました。自動運転車両の運転補助のため、プロではない一般の人が運転席に座るという県内初の試みです。
6日、松崎町で行われたのは、運転のプロではない地元住民が運転席に乗って、自動運転の補助を行う実験で、県内では初めての試みとなります。
今回、運転補助に入ったのは、さつま揚げ店を経営する端山智充さんで、普通免許を持っています。
まずは、自動ではなく手動の運転で車両の感覚や操作に慣れることから始めました。
(事業者)
「ウィンカーを戻していただき、今がちょうど19キロくらい」
(運転補助 端山 智充さん)
「今のでもう19キロ?」
速度を抑えているのは、国交省が認めた低速運転車両に与えた特例で、時速20キロ未満ならシートベルトは不要としているからです。次は、いよいよ自動運転で走る実験実験です。
運転の補助操作は、安全確保のため、横断歩道の手前や交差点で自動で停車する車両を、青いボタンを押して再度発進させたり、緊急時にブレーキをかけたりするものです。
(運転補助を務めた 端山智充さん)
「横断歩道の手前でとか、信号の手前でボタンを押すとか、それ以上に人を認識してブレーキを踏んでくれるとか、利口な車だなと思った」「早く実用化してもらいたい」
(県 未来まちづくり室 増田 慎一郎 室長)
「今まで自動運転は補助者が必ず席に座って動かしていた」「(今後)地元の方々に同乗・運営してもらう足掛かりとして、地元の方に座ってもらった」
今回の自動運転は、「ドライバーの管理が必要」なレベル2にあたるということですが、県では、さらに精度を上げて交通空白地などでの本格運用を目指しています。
この記事の動画はこちらから再生できます