映えるスイーツや食べ歩きなどが人気を呼び若者を中心とした多くの観光客で賑わう熱海!
そんな活気あふれる熱海にまた一つ新しい施設がオープンします。その施設とは…何と「銭湯」!
(マチモリ不動産三好 明代表)
『まちに出て入ってもらう銭湯そのものが無くなってしまったのでここは自分でつくるしかない』
熱海市に銭湯がオープンするのは何と35年ぶり!
25日のevery.Lifeは熱海に今なぜ銭湯なのか?熱海ならではの町の文化を生かした新しい観光のカタチに迫ります。
熱海の海岸線に面した熱海市渚町。
年季の入った飲食店などが軒を連ね、昭和の原風景が残るエリアです。
そんな、どこか懐かしさを感じる町の一角にキレイにリノベーションされた1軒の建物が!外観はオシャレな飲食店のようにも見えますが中に入ってみるとそこには浴槽が!
実はここ熱海で35年ぶりにオープンする銭湯なのです。その名も「渚ゆ」。
ここは元々どんな建物だったのか、オーナーの三好さんに話を聞いてみると。
(マチモリ不動産三好 明代表)
『ここは1階が居酒屋で2階が住居の物件。2階を吹き抜けにして1階と2階の間を取り払って天井を高くした銭湯という形だが温泉』
11月オープン予定ですが、銭湯では珍しい会員制を導入し、熱海に居住する人向けに7500円で月に何度でも入れるおもしろいプランも用意されています。
しかし、日帰り温泉も多くある熱海でなぜ今、銭湯なのでしょうか。
(マチモリ不動産三好 明代表)
『共同浴場が各町内にあったが、どんどん無くなっている。熱海と言えば銭湯、温泉。ぜひ文化としても残していきたい。熱海は昭和レトロというか昔からの雰囲気がまちに残っていて、熱海らしい情緒ある雰囲気を残したくて、銭湯をつくった』
三好さんは、不動産会社も経営していて、渚ゆを中心にこの周辺に残る古い建物をリノベーションして街を生まれ変わらせようとしているのです。
(マチモリ不動産三好 明代表)
『熱海は古い町並みが多いので、元々風呂なしアパートも非常に多い。銭湯とくっつけたらいいと思った。リノベーションして家賃は銭湯付きで月4万~5万ぐらいをイメージ』
渚町からほど近いところには熱海銀座がありますが、かつてはシャッター商店街でした。それが今ではスイーツや海鮮のお店が軒を連ねて多くの観光客で賑わうようになりましたが、それには三好さんたちが、空き店舗となった物件をリノベーションしてゲストハウスやコワーキングスペースを次々とオープンさせたことで、熱海銀座の雰囲気が大きく変わっていったのです
ゲストハウスや宿泊施設にはシャワールームしかないため、お湯につかってゆっくりと体を休めてほしいという思いもあり銭湯をオープンさせたのです。
(マチモリ不動産三好 明代表)
『宿泊施設としてゲストハウスをつくる時も元々銭湯を作りたかった。熱海には台所のように使える飲食店や日帰りで入れる銭湯。ゲストハウスでリビングのように寛いだりコワーキングスペースで働く場所があったりまちの中に機能が点在しているので、それを大きな家と見立てれば熱海ならではの生活ができる“まちごと暮らし”を提唱している』
熱海銀座の周りにはを様々な機能を持った施設が点在していて、それらを融合的に利用する楽しみ方もあるのです。
熱海では人手不足などから食事の提供を取りやめる宿泊施設が増えてきて、若者を中心とした観光客が素泊まりで利用するケースも増えています。
そうした観光客が食事のためにまちへ出ることも増えていて、それがきっかけとなり熱海の街に賑わいが戻りつつあるのです。
まちへ出てそこで新たな発見を楽しんでもらう…それが、いま改めて注目されている熱海ならではの楽しみ方なのです。
(マチモリ不動産三好 明代表)
『熱海は観光地のイメージだが実は暮らすと面白いまち。“暮らす”とは移住や定住だけでなく今“住む”という概念が広がっている。ウイークリーマンションのような使い方や何回も来られる故郷のような使い方も熱海で生活するのにまちを使っていく空家を利用していけたらいい』
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