静岡市葵区で60代女性が10月中に現金合計1000万円をだまし取られました。警察は特殊詐欺事件として捜査しています。
警察によりますと被害にあったのは静岡市葵区に住む無職の60代の女性です。
女性は10月4日から25日にかけて自宅の固定電話に通信事業者や警察官、検察官を騙る人物から「薬物事件捜査中、あなた名義の携帯電話や通帳が発見された」「近々関係者を逮捕する」「この話は誰にも言ってはなりません」「お金の流れを捜査する必要がある」「少しずつお金をおろすように」などと複数回にわたり電話があり、そのたびに現金を紙袋に入れ、自宅玄関前に置くよう指示を受けたということです。
女性は「誰にも言ってはいけない」という言葉を信じ、これまでに現金合計1000万円をだまし取られたということです。
女性は親と夫、娘夫婦と同居していて、家族が口座の出金状況や女性の行動を不審に感じ、警察に詐欺ではないかと通報して、事件が発覚したということです。
警察は近頃、警察官や検察官を名乗る人物からの詐欺電話が多発しているとして注意を呼び掛けています。