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【活発化】“首班指名選”へ政党間の協力体制巡り自民が国民幹事長らと会談…石破首相の続投の兆しも

Daiichi-TV(静岡第一テレビ) 2024年10月31日 17時17分

衆院選で与党が過半数割れしたことを受け、自民党は、31日、国民民主党の幹事長らと会談しました。各政党で協力体制を巡る動きが活発化する中、石破首相の続投の兆しが見えてきました。

30日、「秋の園遊会」に参加した石破首相。政府与党は、11月11日、首相指名選挙を行う「特別国会」を招集する予定で、石破首相が、今後も総理としての公務を続けていけるのか、その命運を握っています。

指名選挙は国会議員による記名投票で実施され、その結果、過半数に届いた候補者がいなかった場合、上位2人の決選投票が行われ、多数を獲得した方が首相となります。自民党と立憲民主党の「首相指名選挙」を巡る攻防が激化する中、勝敗の鍵を握っているのが、国民民主党の協力です。与野党の両方から協力を求められている国民民主党の玉木雄一郎代表は、30日、投票先の方針について問われると…。

(国民民主党 玉木 雄一郎 代表)

「民意として“政治とカネ”厳しい審判を得ているわけですから、石破総理に(票を)入れるわけにもいきませんし、勝つ見込みのない野田さんにいれるわけにもいきませんから、1回目も2回目も玉木雄一郎と書くのが、一番、我々に託してくれた、民意にかなうものだと、きょう方針を確認した」

Q..自公や他党との協議を経ても投票先は変わらない?

「変わりません」

玉木代表は、石破首相、野田代表、どちらにも投票しないと明言しました。一方、政権交代を目標にかかげる野田代表は、30日、日本維新の会の馬場代表や共産党の田村委員長と会談を行い、首相指名選挙での協力を要請しました。

(立憲民主長 野田 佳彦 代表)

「首班指名選挙では、野田とお願いしますと端的にストレートにお願いをさせていただきました」

しかし、日本維新の会の藤田幹事長は、その後の会見で…。

(日本維新の会 藤田 文武 幹事長)

「簡単に(野田代表の)名前を書くということは、いたしかねるというのが正直なところ」

Q.馬場代表の名前を書く?

「そうですね」

日本維新の会と国民民主党が、石破首相にも野田代表にも投票しない場合、野党側の数字は与党には届かないため、石破首相が引き続き選ばれる公算が大きくなりました。実質的に自民党に有利になる行動をとると明言した玉木代表。野党第一党の立憲民主党と連携をするより、自民党との連携を模索した方が政策を実現できると判断したとみられます。首相に選ばれる見通しが立たなくなってしまった野田代表。ある立憲民主党幹部は、玉木代表の判断について「石破総理を応援する行為だ。選挙で出た民意と反対の行動だ」厳しく批判しています。

政権続投の兆しが見えてきた中、自民党は31日、国民民主党の幹事長らと会談し、党首会談の開催や、政策協議の場を設けたい考えを伝えました。会談後、森山幹事長は、新たな経済対策をめぐり、「政策協議を始めることで合意した」ことを説明しました。また、石破首相と玉木代表による党首会談は、11月9日以降に開催される方針だと話しました。

( 自民党 森山 裕 幹事長)

「補正予算の関係や来年度予算の問題も税制を含めて、それぞれ民意を受けて当選をして会派を作ってきているので、できるだけ民意を政策に生かせるように税調同士や政調同士、それぞれ分野ごとに協議をしていきましょうということで合意ができた。また、党首会談のお願いをして、党首会談を受けてもらえることになった」

これに対し、静岡県内選出で国民民主党の榛葉賀津也幹事長は、合意した政策協議については「案件ごとに対応する」と強調しました。

(国民民主党 榛葉 賀津也 幹事長)

「我々、案件ごとに対応考える。各党と“等距離”で政策実現にあたるために、特別な会議体ではなく、案件ごとに対応するということを伝え、ご了解いただきました」

また、首相指名選挙については、1回目と決選投票で「玉木雄一郎」の名前を書く方針を説明しました。ある国民民主党の幹部は、「事実上、石破総理の選出を容認するという事だ」と話しています。

(国民民主党 榛葉 賀津也 幹事長)

「我々は無理なお願いをしているわけではなく、今、国民が求めている手取りを増やす、減税をする、古い税制をなおす、そのために建設的な提案をして、各党にご理解いただきたい。それ以上でもそれ以下でもない」

今後は、国民民主党が掲げる「103万の壁撤廃」など、個別政策を自民党がどこまで受け入れるかが焦点となります。

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