「富士急シティバス」は、車庫に回送した後の車内点検を怠り、乗客1人を約9時間にわたり車内に閉じ込めたとして、中部運輸局から行政処分を受けました。
中部運輸局によりますと、4月、静岡・沼津市内を走行した富士急シティバスの路線バスが、午後8時24分に終点のバス停に到着し車庫に回送後、運転手が車内点検を怠ったために、乗客1人を閉じ込めてしまったということです。
(坂井 太一 記者)
「バスは、こちらの本社営業所の車庫に入りました。そして中に乗客が乗っていることに気づかず鍵を閉め、乗客は朝まで約9時間、閉じ込めら れてしまったということです」
乗客が見つかったのは、早朝5時20分の始発の点検の時で、それまで、約9時間閉じ込められていました。乗客は成人で、発見時には座席に座っていて、体調に問題はなかったということです。
中部運輸局は、運転手に対する指導監督が不適切だったなどとして、文書警告と路線バス1台を10日間使用禁止にする行政処分を行いました。富士急シティバスは、「事態を厳粛に受け止め、再発防止に向け全力を挙げて取り組みます」とコメントしています。
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