衆議院選挙で議席を増やし政局のカギを握る国民民主党は相次いで各党と会談しています。5日、玉木代表は野党第一党である立憲民主党の野田代表と会談しました。
5日 午前、定例会見を行った国民民主党の玉木代表。改めて、103万円の壁の撤廃に向けて、意欲をみせました。
(国民民主党 玉木 雄一郎 代表)
「国民の皆さまと考えたいテーマだと思っていて、控除っていうのは普段あまり意識しないが、それを動かすことによって7兆円ぐらい国民の手取りが増えると、まずは国民の皆さまに知っていただけたのが良かったと思う」「国の懐を豊かにするのか国民の懐を豊かにするのか、我々は後者に立つ」
今、その発言や動向に注目が集まる玉木代表。先週、1日の金曜日、「every.しずおか」に出演した国民民主党の榛葉幹事長は、その人柄について…。
(国民民主党 榛葉 賀津也 幹事長)
「東大法学部でハーバード、大蔵省というキャリアながらも土の香りがする。まっすぐなんですね。うそのない政治家で。政治経験は私より10年ほど短く年齢も下ですが、そんなこと関係なく、本当に私が魂をこめて支えたいと思う政治家に出会った」
5日は、午後2時から立憲民主党の野田代表と党首会談に臨みました。会談後、玉木代表は立憲民主党と3点、認識の一致があったと語りました。
(国民民主党 玉木 雄一郎 代表)
「今回の(選挙で)自公過半数割れの民意というのはやはり政治とカネの問題にしっかりと決着をつけてほしいということですのでここは野党間でも協力し年内にも決着がきるように必要に応じて改正政治資金規正法の再改正など協力して自民党に迫っていこうというのが第1点です」
2点目は両党の基本政策の一致について今後、協議をしていくこと。そして「103万円の壁」の撤廃について立憲民主党も協力することの3点です。
(国民民主党 玉木 雄一郎 代表)
「ただ、わが党の政策に関して、ネット上などで熱心に反対意見を発信している方がいるので、もしご協力いただけるのなら、党内の意思の統一を図っていただきたい」
一方、立憲民主党の野田代表は…。
(立憲民主党 野田 佳彦 代表)
「103万円の年収の壁について、突破していこうという動きに関しては、敬意を評するということを申し上げて、我々も後押しをしていくという話をした」
記者からは首相指名選挙についても質問が及びました。
(立憲民主党 野田 佳彦 代表)
「首相指名に関しての国民民主党の立場は理解しているつもりだが、引き続きご検討をお願いしますということを申し上げさせていただいて」「ざっくばらんないろんな話ができた」
Q反応は?
「『はぁ』という感じ」
こうした中、自民党は石破首相と玉木代表の党首会談を11日に行うと発表。また、自民党と国民民主党の間では、物価高への対応など経済対策について、今週中に政策協議を始めることで合意しました。与党の過半数割れで、活発となる各党の動き。今後の動向に注目です。
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