祖父母と兄を殺害した罪に問われている元警察官の男の裁判員裁判で、12日、弁護側の被告人質問が行われ、男は幼い頃から父親と殺害された兄から日常的に虐待を受けていたと明かしました。
元警察官の被告の男は、2022年3月、浜松市中央区の自宅で、祖父母と兄の頭をハンマーや金づちで殴って殺害した罪に問われています。10月の初公判で、被告の男は、「人を殺した自覚がないし記憶もない」と起訴内容を否認。弁護側は被告が犯人であったとしても別の人格による犯行で刑事罰は問えないと無罪を主張しています。
12日は、弁護側の被告人質問が行われ、被告の男は、小学校低学年から中学2年まで父親と殺害された兄から日常的に殴られるなどの虐待を受けていたと話し、警察を退職してからは虐待を受けたトラウマから、自分の中に2人の別人格が出てきたと主張しました。弁護側の被告人質問は13日も行われます。