これからの季節に流行が懸念されるインフルエンザや新型コロナ。2024年は8年ぶりにマイコプラズマ肺炎も流行していて、“トリプル流行”にも注意が必要です。
長引く咳が特徴の「マイコプラズマ肺炎」。4年に1度流行するといわれていて、静岡県内では、7月ごろから流行が始まっています。2024年の流行について、県感染症管理センターの後藤センター長は。
(県感染症管理センター 後藤 幹生 センター長)
「4年前の流行がなくて8年ぶりの流行なので、2012年とか2016年よりも大きな流行になる可能性はあると思っている」
例年、1年~1年半ほど流行が続くため、2025年の夏ごろまでは注意が必要ということです。また、インフルエンザも、すでに流行の波がー。直近1週間の定点医療機関あたりの患者数は「2.09」人と、沖縄に次ぐ全国2番目の多さとなりました。まだ警報レベルではありませんが、コロナ禍前より流行が大きくなると専門家は話します。
(県感染症管理センター 後藤 幹生 センター長)
「患者さんが増えてくる波のカーブはコロナ禍前と同じで、12月から2月の間に大きな山ができると思うが」「コロナ期間中、2020年から 2023年の間にインフルエンザにかかっていない人が、まだ、たくさん残っているので、そういった方が、まだ、これからかかっていくので、この冬の流行も、コロナ禍前の流行よりも少し大きくなる可能性があると考えている」
県内の小中学校(特支含む)では、直近1週間(10/28-11/3)で145人がインフルエンザに感染し、12施設で学級閉鎖となっています。さらに、新型コロナウイルスの感染者も、じわりと増加。約2か月半ぶりに、定点医療機関あたりの患者数が前の週を上回りました。県は手洗いうがいや換気といった基本的な感染対策や、早めのワクチン接種の検討を呼びかけています。
この記事の動画はこちらから再生できます