健康保険証とマイナンバーカードが一本化され、12月月2日から健康保険証の新規発行ができなくなります。静岡市役所には、駆け込みで登録に訪れる人が増えています。
(杉本汐音 記者)
「静岡市にありますこちらのクリニックでは、2年ほど前からマイナ保険証が読み取れるカードリーダーを設置していて、およそ6割の方が利用しているということです」
健康保険証の登録をしたマイナンバーカード、「マイナ保険証」。政府は2年前、健康保険証を廃止し、2016年に運用が始まったマイナンバーカードと一本化することを発表していました。
そして来月(12月)2日からは、従来の健康保険証の新規発行を終了します。静岡市駿河区で内科などの診療を行う東静岡クリニックでは、患者全体のおよそ6割がマイナ保険証を使っているといいます。マイナ保険証を導入したメリットについて白川院長はこう話します。
(東静岡クリニック 白川京佐 院長)
「患者さんがほかの病院やクリニックで処方を受けた場合、何の薬を使ったが分かり、チェックできる、二重に薬を出すことがない、そういうメリットがありますね」
この他、特定健診の結果など、患者の情報が共有できることが診察・診療に役立つと話します。一方で懸念していることについて聞くと・・・
(東静岡クリニック 白川院長)
「データの読み込みでリンクがされていないとかシステムエラーが起こったときに対応できるかというのが多少あるが、いまのところは、12月から健康保険証を使わなくても診療はスムーズに流れていくようにはなっています」
健康保険証の新規発行が終了することで、静岡市役所には駆け込みで登録に訪れる人が増えているといいます。
(静岡市保険年金管理課 豊島政憲 主幹)
「各区役所の支援窓口で利用登録支援の実績は、7月が2511件、8月が3131件、9月が3504件、10月が4497件と、右肩上がりで増えています」
では、12月2日以降、これまでの健康保険証は使えなくなるのしょうか?
(静岡市保険年金管理課 豊島政憲 主幹)
「新規発行や再発行が行われなくなりますが、お手元にある現行の保険証は、最長1年間は使用することができます。」
また、マイナンバーカードを持っていない人やマイナ保険証の利用登録をしていない場合は、現在加入している健康保険の運営者から「資格確認書」が交付され、引き続き、一定の自己負担で医療を受けることができます。
静岡市ではコールセンターを設置し、相談できる体制を整えています。
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