静岡市の山間部に造成された不適切な盛り土について、県と市が命じた原状回復に造成した業者が従わないため、県は12月から、行政代執行による対策工事に着手することを決めました。
(森副知事)
「日向地区における不適切盛り土の行政代執行につきまして、先ほど計画が示されましたけど、この通り実施することを決定してよろしいですか」「はい。全員一致ということで決定しました」
22日 午後、県庁で「盛り土等対策会議」が開かれ、静岡市葵区の日向地区に造成された不適切な盛り土について、12月から行政代執行による対策工事に着手することを決定しました。
この盛り土は、残土処分業の「富田建材」が、県知事の許可を得ず、山間部の6haに渡り違法に造成したものです。工事は、土砂の搬出はせず、切り土と盛り土により、斜面の安定性を確保する方針です。
同じ業者は、近くの杉尾地区にも違法な盛り土を造成していて、すでに行政代執行による撤去作業が行われています。行政代執行は森林法などを所管する静岡市と連携して行うということです。両地区とも国の財政支援が得られる2025年度中の完了を目指します。
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