伊豆半島南部の医療機関で唯一出産を受け入れていた下田市の医院が2025年1月で受け入れを終了することがわかりました。
下田市で開業60年の「臼井医院」は産婦人科・小児科・内科の診療のほか、出産の受け入れも行っていますが2025年1月の予約をもって受け入れ終了を決めました。
その要因は出生数の減少です。
伊豆南部の1市5町の出生数は15年前426人だったのが2023年には154人まで落ち込みました。臼井医院での分娩件数も3割以下まで減少。
これにより医療スタッフの人件費や、医療機器の更新費用の確保などが困難になったのです。
(臼井医院 臼井文男院長)
「助産師さん、看護師さん、24時間昼間だけやる訳じゃないので」「夜中も必ず人がいなければならない」
2025年1月末以降、妊婦検診などは従来通り行いますが、一定の週数になった妊婦には伊東市などの医療機関を紹介することになります。
臼井医院で出産経験がある地元住民は…
(地元住民)
「出産時間が短かったので、遠い病院に出産しに行くとなると車の中とか救急車の中で生まれちゃうんじゃないかと思う」
臼井医院のある下田市では、妊産婦の経済的負担を軽減する助成制度の拡充などを検討していくということです。
この記事の動画はこちらから再生できます